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「不惑」の俊輔、昨季王者討ちへ!プロ22年目でも“伝家の宝刀”準備万端

[ 2018年2月25日 09:48 ]

明治安田生命J1第1節   磐田―川崎F ( 2018年2月24日    エコパ )

プロ22年目のシーズン開幕戦に闘志を燃やす磐田・中村(左)
Photo By スポニチ

 “蹴春”到来を告げる笛が鳴る。23日に開幕した明治安田生命J1リーグは25日、静岡県勢がそろって本拠で開幕戦を迎える。エコパで川崎Fと対戦する磐田は、6月で40歳になるMF中村俊輔が昨季王者撃破へ総力戦を強調した。

 「不惑」を迎えるプロ22年目も背番号10は変わらない。24日はリラックスゲームなど約1時間の全体練習を終えると、約30分間居残り、直接FKとシュートを確認。変わらないルーティンで臨戦態勢を整えた。

 「キックの感触はいつもと変わらないよ」と“伝家の宝刀”も準備万端。名波浩監督(45)からは試合のキーマンに指名された。本人も「何十分の内の1試合かもしれないけど、それでも開幕戦は大事」と重要性を強調。「今年も選手全員の力が必要になる。チーム一丸でやっていきたい」と6位に躍進した前年の戦い方を貫き、昨季王者を倒しにいく。

 2年目を迎えた磐田での存在感は不変。準備などサッカーと向き合う姿勢は周囲の良き手本となっている。鹿児島キャンプではMF田口泰士(26)ら新加入選手と積極的に意思疎通を図り、連日MF伊藤洋輝(18)ら若手の居残り練習に付き合った。「名波さんたちがつくり上げてきた土台に絵を描いていく」と位置づける今季。サックスブルーの復権へ向け、フォア・ザ・チームの姿勢を崩さない。

 川崎Fには昨年7月、敵地でのリーグ戦で5―2と勝利。ただ「フロンターレはフロンターレ。細かくつなぐスタイルを熟知している」と慢心はない。「相手にボールを回させているくらいの感覚でやれれば。我慢と思い切りの良さのスイッチをうまく切り替えながら挑戦者の意識で戦いたい」と一戦に臨む。勝てば本拠でのJ1開幕戦白星は7年ぶり。色あせない左足が勝ち点3を引き寄せるタクトとなる。

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2018年2月25日のニュース