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タイ人Jリーガー1号!広島ティーラシンが“歴史的”決勝弾

[ 2018年2月25日 05:30 ]

明治安田生命J1第1節   広島1―0札幌 ( 2018年2月24日    Eスタ )

開幕戦に勝利し、サポーターの声援に応える広島・ティーラシン
Photo By 共同

 待望のクロスが左から飛んでくる。タイミングを合わせ、広島のFWティーラシンが頭を振り抜く。滞空時間の長い、浮き球のシュートが次の瞬間、ゴールマウスに消えた。「柏は練習の時から、あの形でボールを入れていた。デビュー戦で決められて良かったよ」。タイ人Jリーガーとして初めて刻んだ歴史的一撃。前半28分の歓喜を満足顔で振り返った。

 札幌MFチャナティップとのマッチアップ。史上初の「タイ人対決」を控え、ほほ笑みの国では「誰が一番最初にゴールを決めるか」と神戸MFティーラトンを交えた3人の争いが注目されていた。「2人と違い、僕はストライカー」。“勝者”はこう笑い、表情を引き締めて続けた。「周囲との連係とか、裏へ抜け出す動きとか課題は多い」。飽くなき向上心が開幕戦勝利の余韻もかき消した。

 ◆ティーラシン・デーンダー 1988年6月6日、タイ・バンコク生まれの29歳。元サッカー選手の父の影響を受け、7歳からサッカーを始め、05年に父と同じロイヤル・タイ・エアフォースFCでプロデビューする。07年にマンチェスター・シティ、14年に期限付きでアルメリアに移籍するなど、海外でもプレー。今季から広島に加入した。タイ代表としてAマッチ85試合38得点。1メートル81、76キロ。

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