×

長友 収穫の“完敗”新天地ぶっつけデビューで「速さ」痛感

[ 2018年2月6日 05:30 ]

トルコリーグ   ガラタサライ1―2シワスポル ( 2018年2月4日 )

ガラタサライ移籍後、初出場となったシバスポル戦で競り合う日本代表DF長友(右)
Photo By 共同

 インテル・ミラノから期限付き移籍でトルコ1部ガラタサライに加入した日本代表DF長友佑都(31)が4日、アウェーのシワススポル戦でデビューを果たした。練習参加はわずか2日間と準備期間は短かったが、左サイドバックでフル出場。4カ月後に待つW杯ロシア大会へ向けてプラス材料を見つけだした。試合は1―2で敗れた。

 W杯までに何を成長させるのか。トルコのピッチに、そのヒントがあった。新天地デビューを果たした長友は「セリエAと違って縦へのスピードが凄く速い」と率直な印象を口にした。7年半プレーしたイタリアとのスタイルの違いを痛感し、試合にも敗北。ほろ苦い初陣となったが、乗り越えるべき壁を確認できたことが、ストイックな男にとっての収穫だった。

 移籍期限の最終日である1月31日にガラタサライ加入が決まり、練習参加はわずか2日。“ぶっつけ本番”に近い状況でもフル出場を果たした。前半16分には自身のバックパスをGKがトラップミス。そのCKから先制点を許す不運な展開となったが、持ち前の運動量で上下動を繰り返した。

 試合データを分析したトルコのスポーツ専門サイト「Sporx」によれば、長友のパス成功率は90%と高い適応力を見せた。その一方、19回あった1対1の局面での勝利は5回のみ。同サイトは「ファンを不安にさせるデータ」と手厳しく指摘。攻守が激しく入れ替わる中で、個の局面での改善が浮き彫りとなった。

 「ここに来れば新しい刺激をもらい、成長できると思った」。そうプラス思考で語る長友はインテルの元同僚で、ガラタサライでのプレー経験もある元オランダ代表MFスナイダー、元ブラジル代表FWフェリペ・メロに移籍の相談をしたという。2人からは「チームもファンもスペクタクルで情熱的だから、何も考えずに行ってこい」と背中を押された。W杯で活躍するために決断した成長への挑戦。野心に満ちた長友が、ここから一気にギアを上げていく。

続きを表示

2018年2月6日のニュース