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【J1キーマン・浦和】FW武富孝介、地元に覚悟の移籍で“走力”注入

[ 2018年2月6日 10:42 ]

今季浦和に新加入のFW武富
Photo By スポニチ

 Jリーグは23日、18年シーズンの開幕を迎える。スポニチでは「J1キーマン」と題して、全18クラブの担当記者が注目選手を紹介する連載を開始。第1回は、12年ぶりのV奪回に照準を定める浦和の新戦力、FW武富孝介(27)。赤い悪魔の浮沈の鍵を握るアタッカーだ。

 まさに名刺代わりの一発だ。武富は川崎Fとの練習試合(3日、沖縄)に先発すると移籍後初となる先制ゴールを含め2得点に絡む活躍を見せた。浦和は今季からマンチェスターCの配置をベースに4―1―2―3布陣に着手。右ワイドに入る武富は豊富なアイデア、運動量で前線を活性化させている。

 とにかく走る。湘南時代には1試合の平均走行距離が約13キロにも到達。武富は「実は素走りは苦手」と笑うが、試合になった途端、大量のアドレナリンが分泌されるタイプだ。向上心も強い。日々、ドルトムントの映像をチェック。ほぼ同じサイズで世界と渡り合う香川のアイデア、ポジショニングは最高の教材という。

 今季、ACLにも出場する柏からの加入。後ろ髪を引かれる思いもあった。「覚悟のいる決断でした。全てのタイトルを獲るためです。浦和は地元ですし、昨年のACL決勝を見て心のどこかで憧れもありました」。12年ぶりのV奪回へ、右サイドから赤き疾風が吹き荒れる。

 ◆武富 孝介(たけとみ・こうすけ)1990年(平2)9月23日、さいたま市生まれの27歳。小学生時代は選抜チーム「FC浦和」で山田直輝らとプレー。柏の下部組織から09年にトップ昇格。11年からJ2熊本、湘南への期限付き移籍を経て15年から再び柏へ。昨季の柏では26戦に出場し日本人チーム最多の9得点をマークした。1メートル73、69キロ。利き足は右。

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2018年2月6日のニュース