×

前橋育英、涙の日本一!群馬勢の悲願ついに 榎本が劇的V弾

[ 2018年1月9日 05:30 ]

第96回全国高校サッカー選手権決勝   前橋育英1―0流通経大柏 ( 2018年1月8日    埼玉 )

優勝し喜ぶ前橋育英イレブン
Photo By スポニチ

 決勝が行われ、前橋育英(群馬)が流通経大柏(千葉)を1―0で下し、21度目の出場で初優勝を飾った。後半ロスタイムに2年生FW榎本樹が決勝点を挙げた。前回大会の決勝では青森山田に0―5の大敗を喫したが、新チームは「5原則」を合言葉に強化を進め、迎えた1年後の舞台で見事にリベンジ。群馬県勢としても初の頂点に、山田耕介監督(58)は男泣きした。

 1年前には見られなかった景色が、目の前に広がっていた。前橋育英の初優勝を祝う表彰式。4万人を超える観客から祝福された。優勝旗を手にした田部井涼主将は「最高です。一生忘れられない光景だった」と感涙した。

 歓喜の瞬間は後半ロスタイムに訪れた。FW飯島が相手DFのマンマークを振り切り、ペナルティーエリア右からシュート。相手に当たったボールをFW榎本が拾い、右足でゴールに突き刺した。「3年生の分も頑張らないといけないと思っていた。最高です」と、こちらもうれし涙が頬を伝った。

 クラブハウスの玄関には、昨年の決勝で青森山田に大敗を喫した時の写真が飾られている。この日はDFの4人など1年前に先発した6人が、最初からピッチに立った。「悔しさは時間がたてば忘れるものだと思うが、僕たちは忘れなかった。それが優勝につながった」と田部井涼主将。写真を見るたびに雪辱を胸に誓い、頂点まで駆け上がった。

 屈辱にまみれたあの日から1年。熱く強く生まれ変わった前橋育英が、大輪の花を咲かせた。

続きを表示

2018年1月9日のニュース