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あの悔しさを忘れるな――前橋育英「5原則」で生まれ変わった

[ 2018年1月9日 08:39 ]

第96回全国高校サッカー選手権決勝   前橋育英1―0流通経大柏 ( 2018年1月8日    埼玉 )

優勝し喜ぶ前橋育英イレブン
Photo By スポニチ

 前橋育英(群馬)が流通経大柏(千葉)を1―0で下し、21度目の出場で初優勝を飾った。後半ロスタイムに2年生FW榎本樹が決勝点。前回大会の決勝では青森山田に0―5の大敗を喫したが、新チームは「5原則」を合言葉に強化を進め、迎えた1年後の舞台で見事にリベンジを果たした。

 「あの悔しさを忘れるな」――。昨年は決勝で青森山田に0―5の大敗。ショックは大きかったが、田部井涼主将を中心に選手全員で話し合い、チームの5原則を決めた。(1)球際(2)攻守の切り替え(3)ハードワーク(4)声(5)競り合いを拾う。5原則はプリントアウトして選手全員に配られ、それぞれがノートやファイルに挟んで持ち歩いた。

 私生活も引き締めた。おざなりになりがちだった寮の就寝前の点呼も、新チームに移行してからは全員参加を徹底。決勝点を挙げた榎本は昨夏の全国高校総体前に寝坊で練習に遅刻。練習に1週間参加させてもらえず、その間は草むしりをしていたという。「私生活がダメダメで迷惑をかけた。今日は恩返しをしたかった」と振り返った。

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2018年1月9日のニュース