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鹿島 石井監督が解任!ACL敗退で決断 昨季2冠の実績も…後任は大岩コーチ

[ 2017年5月31日 13:30 ]

鹿島の石井監督
Photo By スポニチ

 鹿島は31日、石井正忠監督(50)の解任を決定した。クラブは「AFCチャンピオンズリーグ2017での敗退を受けて、今季の成績を総合的に考慮したうえで」と契約解除に至った理由を発表した。全タイトル奪取を掲げた今季だったが、ACLは30日に広州恒大(中国)に敗れて決勝トーナメント1回戦で敗退。連覇を目指すJ1は7勝5敗で7位と失速中で、交代に踏み切った。後任には大岩剛コーチ(44)が就任する。

 石井監督はセレーゾ氏の後を受けて15年7月に就任した。昨年8月には心労で休養し、一度は辞意を申し入れたものの翻意。その後はクラブの日本人監督として初のJ1年間優勝、さらにクラブW杯準優勝、天皇杯優勝へと導いた。選手からの信頼も厚く、15年のナビスコ(現ルヴァン)杯も含め3つの国内主要タイトルを手にした指揮官だったが、99年のゼ・マリオ氏、15年のトニーニョ・セレーゾ氏に次ぎクラブでは3例目のシーズン途中での解任となった。

 初のACL制覇を目標とした今季、クラブはオフに有力選手を積極補強。J1との連戦に対応できる豊富な戦力を整えたが、結果に結びつかなかった。ホームで今季5敗目を喫した19日のJ1川崎F戦後、幹部は「過密日程だが、やりよう(起用法)によっては(敗戦を)防げる。90分間の中でも、うまく交代枠を使って選手を休ませられれば、というところもあった。検証したい」と話していた。石井監督の公式戦通算成績は93試合57勝7分け29敗。

 新監督に就任する大岩氏は、03年から10年シーズンまで鹿島に選手として在籍。DF岩政(現関東1部・東京ユナイテッドFC)と“二枚岩”としてセンターバックコンビを組んで07年にJ1優勝を果たすなど活躍した。現役引退後の11年から鹿島のトップチームのコーチに就任。15年に日本協会公認S級ライセンスを取得しており、昨年8月に石井監督が休養した際にはJ1横浜戦で監督代行を務めた。

 ◆大岩 剛(おおいわ・ごう)1972年(昭47)6月23日、静岡・清水市(現静岡市清水区)生まれの44歳。清水商(現清水桜が丘)高では磐田の名波浩監督と同期で4度全国制覇。筑波大でも日本一に輝いた。名古屋、磐田を経て03年に鹿島へ移籍し、Jリーグ初の3連覇を経験。11年元旦の天皇杯優勝を最後に現役を引退し、11年から鹿島のトップチームコーチに就任した。J1通算386試合10得点。国際Aマッチ通算3試合0得点。1メートル80、血液型A。

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2017年5月31日のニュース