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U20日本、延長敗退で8強逃す…15歳・久保「本当にふがいない」

[ 2017年5月31日 05:30 ]

U―20W杯決勝トーナメント1回戦   日本0―1ベネズエラ ( 2017年5月30日    韓国・大田 )

ベネズエラに敗れガックリの久保(中)ら
Photo By スポニチ

 世界の頂点は遠かった…。U―20日本代表は決勝トーナメント1回戦でベネズエラと対戦し延長120分の激闘の末、0―1で惜敗。03年大会以来の8強を逃した。15歳の久保建英(FC東京U―18)は後半18分から2試合ぶりにピッチに立ったものの、流れを変える働きはできなかった。10月に控えるU―17W杯インド大会には主力で出場。今度こそ、世界の頂に立つことを誓った。

 120分間の死闘が終わった瞬間、久保は腰に手を当て、しばらく動けなくなった。チームメートや相手選手にねぎらわれても放心状態だった。0―0で突入した延長後半3分にCKから決勝点を奪われ、初めて挑んだ世界大会は決勝トーナメント1回戦で敗退。試合後、取材エリアに現れて報道陣に質問されると、20秒近い沈黙を経て語り始めた。

 「延長戦の結果、負けてしまって悔しいです。もう終わってしまったかという感じ。チームとして来ているんで、自分の経験になろうがなるまいが一試合一試合を大切にしてきたけど、今日はあんまり収穫もない。本当に残念です」

 後半18分にFW高木との交代で2試合ぶりにピッチに立った。同25分にFW岩崎へスルーパスを通すと、同26分にはMF遠藤へのパスで好機を演出。だが、持ち味のドリブルを止められ、フィジカルの差でボールを奪われる場面もあった。58分間の出場でシュート0本に終わり、決勝点をアシストした南アフリカ戦や、見せ場をつくったウルグアイ戦のようなインパクトを残せずじまい。歴代最年少得点の記録更新もならなかった。

 飛び級で注目を集めた今大会。周りからの期待に対し「気にせずやっていたつもりでしたけど、期待には応えられなかったんで。自分としては本当にふがいない」と振り返った。日の丸を背負って東京五輪を目指すこの世代。久保自身は、まず今年10月にU―17W杯インド大会を控えている。

 「これから先、こういう(悔しい)思いをすることは何度もあると思うんですけど、これを最後にしたいと思っている。(U―17W杯は)まだまだ先の話なんですけど、選ばれたらこういう終わり方はしたくない。もっともっと努力して…。努力の一言に尽きます」

 U―17W杯が終わるまでは、日本代表としてはU―17のみに専念する予定。その後は来年1月の旗揚げを目指す東京五輪チームに飛び級で組み込まれる可能性もある。悔しさを糧に、また世界でリベンジする。

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2017年5月31日のニュース