×

【川本治 視点】切れ味なかった久保…この経験を20年五輪に生かせ

[ 2017年5月31日 09:20 ]

後半、久保はボールを競り合う
Photo By スポニチ

 日本は守備は健闘したが、点が取れなかった。この試合の失点は、CKの際に相手選手に軽くバックステップされてDFがマークを外された。セットプレーのちょっとしたことだが、120分間で1点は仕方がない。それより前半28分にこぼれ球を岩崎が、39分も高木が決められなかった。いずれも枠を外し、シュートの精度が低かった。久保も疲労なのか初戦南アフリカ戦のような切れがなく、“大人のプレッシャー”をかけられるとまだまだだ。イタリア戦は使われなかったが、むしろ5分でも出していればもう少し動けたのではないだろうか。

 このカテゴリーはパフォーマンス次第でA代表にも直結する重要なもので、世界の強豪クラブのスカウトが一番注目している。今回の一番の収穫は10年ぶりの出場で貴重な4試合を経験したこと。さらに1次リーグとは厳しさが違う決勝トーナメントを戦えたことも財産になる。20年東京五輪へ向けてはここ一番での体の使い方やちょっとした技術の差を肌で感じたと思う。それを今後の試合や練習に生かしてほしい。 (元ジェフ市原強化部長)

続きを表示

2017年5月31日のニュース