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大久保 開幕“前哨戦”で優磨一蹴!印象は「全くない」

[ 2017年2月14日 05:30 ]

<Jリーグキックオフカンファレンス>視線を絡ませながら握手をかわす鹿島・鈴木(左)とFC東京・大久保嘉
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 25年目のシーズン到来を告げるJリーグ・キックオフカンファレンスが13日、都内で開催された。川崎FからFC東京に移籍した元日本代表FW大久保嘉人(34)は、今月25日の開幕戦で激突する鹿島のFW鈴木優磨(20)を上から目線で“挑発”。J1歴代最多の171得点を誇るストライカーは、昨季のリーグ王者にも主役を譲らず、圧倒的な存在感を示した。一方で、鈴木は代名詞となった仁王立ちパフォーマンスを継続することを明言した。

 その言葉に、ストライカーとしてのプライドがにじみ出た。鹿島の鈴木の印象を問われた大久保嘉は「全くない」と一笑に付した。開幕カードの選手同士が握手した壇上で鈴木から「厄介な選手」と評された経験豊富な34歳は「厄介な選手と思われないと。言われなかったら、サッカーやめてます。他にもっと稼げる仕事を探します」とバッサリだ。開幕を12日後に控えた“前哨戦”で痛快な挑発を見せた。

 これ以上ない公式戦デビューの舞台が整った。相手はクラブW杯決勝でRマドリードを本気にさせた世界2位の鹿島。しかもアウェー戦。「安定して手堅いチーム」と難敵の印象を語る大久保嘉だが、その堅い守備を打ち破る自信がある。「(初戦が鹿島で)良かった。勝てれば勢いに乗れるから」。ライバルの映像を研究したか問われても「早いね。今見ても忘れちゃうよ」と余裕しゃくしゃく。あくまで自然体のまま「2・25」に向かう。

 さらにゴールを積み上げる最強ボディーも出来上がった。第1次キャンプからクロスカントリーなどで体をいじめ、第2次キャンプでは新天地での戦術理解を深めた。自らの体の変化について「いろいろ測られるのが嫌だから」と数値は把握していないが「今までで一番、体が絞れている。体が軽い」と言う。篠田監督も「嘉人は練習から手を抜かない。献身的に守備をする。練習試合からゴールを見せ、選手たちの刺激になっている」と高評価した。

 今季から優勝すると総額22億円が入ることになった25年目のJリーグ。「選手にどれだけ(お金が)入ってくるか分からないけど」と壇上で冗談めかした大久保嘉は「優勝してクラブに恩返しができれば」と言い切った。J1通算171得点。リーグ最強の点取り屋は、今や遅しと開幕の笛を待っている。

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