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岡山 J1初昇格王手!赤嶺 ロスタイム千金ゴール

[ 2016年11月28日 05:30 ]

J1昇格プレーオフ準決勝 ( 2016年11月27日    松本 )

<松本・岡山>終了間際、勝ち越しゴールを決めた岡山・赤嶺はガッツポーズで喜ぶ
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 準決勝が行われ、初のJ1昇格を目指す岡山(リーグ戦6位)はアウェーで松本(同3位)に2―1で勝利。後半ロスタイムにFW赤嶺真吾(32)が決勝弾を決めた。3年ぶりのJ1復帰を狙うC大阪(同4位)はホームで京都(同5位)に1―1で引き分け。年間順位が上位のため2年連続の決勝に駒を進めた。決勝は12月4日、金鳥スタジアムで行われる。

 最後にドラマが待っていた。1―1で突入した後半ロスタイム。矢島の浮き球のパスがゴール前に上がった瞬間、赤嶺がペナルティーエリア内に突進した。「前に圧力をかけられていたので、必ず最後にチャンスが来ると信じていた」。豊川の頭を経由したボールに反応すると、飛び出してきたGKの動きを見極めて左足で流し込んだ。レギュラーシーズンの順位で下回るため、同点では敗退が決まる一戦。G大阪から期限付き移籍中のエースが土壇場で勝利を呼び込んだ。

 前半23分に押谷の右足弾で先制。後半29分に同点とされたが、動揺はなかった。15年にタイ1部のテロ・サーサナから昇格請負人として加入した岩政は「終盤までイーブンでいくのが、最初のゲームプラン。そこに戻っただけ。残り5分になれば相手が下がりチャンスは来ると思っていた」と証言。鹿島で国内7冠、タイでリーグ制覇を経験した主将を中心に粘り強く守り、ラスト5分のパワープレーで仕留める狙い通りの展開だった。リーグ戦のラスト8試合は4分け4敗と白星なし。大失速でレギュラーシーズンを終えて、守備から試合に入る原点に返れたこともプラスに働いた。

 シーズン前のサバイバル合宿がクラブ恒例行事。雪山登山や無人島合宿など過酷メニューで心身を鍛え、諦めない気持ちを培った。この試合のシュート数は相手の19を下回る10。就任2年目の長沢監督は「苦しい時も良い時もブレずにやり続ける。絶対に諦めないのがファジアーノ(岡山)のDNA」と胸を張り「まだ何も成し遂げていない」と4度、繰り返した。初のJ1昇格へ。終了間際の劇弾で勢いに乗るチームには下克上を果たす気配が漂っている。

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2016年11月28日のニュース