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手倉森監督 メダル獲りに手応えも「厳しいと思わなきゃ駄目なんだよ」

[ 2016年4月27日 11:00 ]

リオ五輪でのメダル獲得を誓ったU―23日本代表の手倉森誠監督

手倉森監督インタビュー(上)

 8月5日のリオデジャネイロ五輪開幕まで、27日であと100日。U―23日本代表の手倉森誠監督(48)が、改めて68年メキシコ五輪以来、48年ぶりとなるメダル獲得を誓った。この日は13年に他界した母・朝子さん(享年72)の命日にあたる。ブラジルの地で目標を達成し、天国の母にもメダルをささげる。
【リオ五輪1次リーグB組 U―23代表日程】

 2年半に及ぶ活動の集大成となるリオ五輪まであと100日。目指すは日本にとって48年ぶりとなるメダル獲得だ。手倉森監督には着実に階段を上っている実感がある。

 「世界の戦いへの準備がスタートして(3月のポルトガル遠征で)メキシコ代表と最高の試合(○2―1)ができて、選手の成長を感じている。(航空機トラブルで現地入りに約56時間かかる)アクシデントに見舞われた時(メダルへの道のりは)険しいと思った。それを選手に言ったが、折れない姿勢を表現してくれて、メダルに届きそうな気配を感じている」

 ただ、慢心はない。ポルトガル遠征後、手倉森監督は日本を五輪出場国の中位に位置付けた。

 「(メキシコ戦後)そのメキシコがポルトガルに0―4で負けた。上がいると思わされた。厳しい大会になる。厳しいよね。厳しいと思わなきゃ駄目なんだよ。(五輪に)出られないと思われていたチームが(アジアで)優勝した。だから、メダルは無理だろうという話が、そろそろ出てこないかなと思っている(笑い)」

 これまで、ベストメンバーで活動できたのは15年3月のリオ五輪アジア1次予選と、今年1月の同最終予選のみ。そのため指揮官はこれまで70人以上の選手を招集。U―23世代全体の底上げを図ってきた。そこには日本サッカー界の将来に寄与したいという思いも込められている。ただ、監督として“日本のために”という思いを前提としながらも、「手倉森誠」として“家族のために”という思いも伴っている。

 「自分の仕事は大きく言えば国のため。でも、一人間としたら、身内、応援してくれている人のためにという気持ちがないと駄目だと思う。国のため。仲間のため。家族のため。それが自分のためになる」

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2016年4月27日のニュース