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高倉新監督「最初を歩く役割にプレッシャーを感じることはない」

[ 2016年4月27日 17:00 ]

<なでしこ日本代表新監督発表>就任会見で笑顔を見せる高倉新監督

 日本サッカー協会は27日、東京・文京区のJFAハウスで記者会見を開き、女子日本代表「なでしこジャパン」の新監督にU―20女子日本代表の高倉麻子監督(48)が就任することを正式発表した。日本では男女のA代表を通じて初の女性監督で、6月2日(日本時間3日)に米国と対戦する国際親善試合が初陣となる。

 高倉新監督の一問一答は以下の通り。

 ――どういうチームになりたいか?ワールドカップ(W杯)や2020年の東京五輪で目指すメダルの色は?

 高倉監督「世界の女子サッカーは進歩していると思うが、なでしこジャパンは日本人にしかできないサッカー。テクニックを生かして全員がハードワークする。目指すのはどの大会でも優勝。全員がそこを目指して全力を尽くして日々を生きることが、そこにつながると思っています」

 ――監督は福島出身ですが、福島に対する思いは?

 高倉監督「福島はサッカーを始めた土地。楽しんだ土地。今でも友人は多く住んでる。早く普通の生活に戻ってほしい。できることは全員が最後まであきらめずに戦って、勇気を与える試合をすること。ぶれないで1歩1歩進んでいきたい」

 ――女性として初監督だが?

 高倉監督「選手の時からそうだが、一番最初を歩く役割。ずっとそうだった。最初を歩く役割にプレッシャーを感じることはない。女性だからといって引っかかるものは何もない。選手の時はいかにうまくなるかを追求してきた。指導者になってもいかに選手を上に引っ張るかを考えている。女性、男性は関係ない」

 ――米国遠征の目的、選手選考は?

 高倉監督「選手選考は若返りといわれるが、その時に一番良いパフォーマンスをしている人間を選ぶのがあります。ベテランは経験値のアドバンテージがある。若手は伸びしろがある。年齢で区切ることはない。競争してもらいながら代表を作っていきたい。ひとつひとつの試合に集中して勝っていくことが大事だが、2020年の五輪でメダルを獲ることが目的になる。ランク1位の米国とできることはこの上ない相手。何が足りないか。今の日本の力を見極めたいと思います」

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