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なでしこ新監督に高倉麻子氏決定 男女通じて初の女性A代表監督誕生

[ 2016年4月27日 16:30 ]

<なでしこ日本代表新監督発表>就任会見で笑顔を見せる高倉新監督

 日本サッカー協会は27日、東京・文京区のJFAハウスで記者会見を開き、女子日本代表「なでしこジャパン」の新監督にU―20女子日本代表の高倉麻子監督(48)が就任することを正式発表した。日本では男女のA代表を通じて初の女性監督で、6月2日(日本時間3日)に米国と対戦する国際親善試合が初陣となる。

 高倉新監督はあいさつの冒頭、なでしこジャパンがリオデジャネイロ五輪アジア最終予選で敗退したことに触れ、「非常に悔しく、残念でありますけど、今まで積み上げてきた数々の栄光が消えるわけではない。素晴らしい栄光だったと考えている」。続けて、今後の抱負について「日本人にしかできないサッカーを追求していきたい。ワールドカップ(W杯)や五輪でいい成績を残すことのみならず、世界の女子サッカーをリードしていけるようなサッカーをぜひやっていきたい」と力強く話した。

 高倉氏のなでしこ監督就任に、日本サッカー協会の田嶋幸三会長(58)は「皆さんの予想通りというか、逆にこの人しかいないという高倉さんがなでしこジャパンの監督を引き受けてくれたこと、本当に私も嬉しく思います」とコメント。

 高倉氏は現役時代に女子日本代表として1996年のアトランタ五輪や2度の女子ワールドカップ(W杯)に出場。国際Aマッチ79試合30得点の数字を残した。2004年限りで現役を引退後は指導者に転身。14年のU―17女子W杯では監督として日本を優勝に導いた。夫は、女子の読売西友ベレーザ(現日テレ・ベレーザ)やJ1のG大阪などで監督を歴任し、現在はJ2東京Vでゼネラルマネジャー(GM)を務める竹本一彦氏(60)。

 なでしこジャパンは3月のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選で敗退し、佐々木則夫前監督(57)が退任。日本サッカー協会は後任に高倉氏を早くからリストアップしていた。

 

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