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日テレ 5年ぶり女王!岩清水“冬の時代”耐え名門再興

[ 2015年11月1日 05:30 ]

千葉に勝利し、優勝トロフィーをかかげる岩清水(中央)とともにガッツポーズする日テレイレブン

エキサイティングS上位L第4節 日テレ2―0千葉

(10月31日 駒沢)
 エキサイティングシリーズの上位リーグ1試合が行われ、ホームで千葉を2―0で下した日テレが5年ぶりのリーグ優勝を決めた。前半4分にMF長谷川唯(18)が先制点を挙げ、同28分にMF中里優(21)が追加点。若手とベテランが融合し、11年から主将を務めるなでしこジャパンのDF岩清水梓(29)の努力が実を結んだ。リーグ最多13度目の優勝で復活を印象付けた名門は、皇后杯との2冠を目指す。

 優勝後のセレモニー。岩清水がトロフィーを掲げた。「キャプテンをしていて良かった。みんなに感謝したい」。主将就任5年目。過去4年は2位に泣いたが、レギュラーシリーズと合わせた完全制覇に笑顔を見せた。

 前半4分に左クロスから18歳の長谷川が先制点。同28分にも右クロスに反応した21歳の中里がゴール右隅を射抜くダメ押し弾だ。先発11人の平均年齢は相手より2歳も低い23・4歳。岩清水や阪口ら経験豊富なベテランが組み立て、前線の若手が仕留めるスタイルは短期決戦でも不変だった。

 前回優勝した10年オフに主力だった澤、大野らがINAC神戸に大量流出し、翌11年からINAC神戸が3連覇。岩清水は毎年リーグ表彰式で全員参加の優勝チームと別席で1人、悔しさを押し殺した。名門復活へ、きめ細かい指導と後輩にもいじられる度量の広さで戦力の融合を目指し、昨季の皇后杯優勝で手応えをつかんだ。今度は5年ぶりのリーグ制覇。「主将を辞めたい時もあった。でも、やっていて良かった。若手だけでも、ベテランだけでもサッカーはできない。若手と一緒にやってきたことを誇りに思う」と胸を張った。

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