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金崎“代表GO砲”歓喜の雄叫び!ハリル監督うならせた一撃

[ 2015年11月1日 05:30 ]

<鹿島・G大阪>後半39分、頭で2点目のゴールを決める鹿島・金崎(33)

ナビスコ杯決勝 鹿島3―0G大阪

(10月31日 埼玉)
 タイトルを確信させる一撃だった。1―0の後半39分。金崎がゴール前で舞う。小笠原のCKを19歳の鈴木優が折り返す。「ゴールはあまり覚えてない。いいボールが来たので頭に当てるだけだった」。無心。1メートル89の相手FWパトリックに空中で競り勝ち、試合を決定づけるヘディング弾を叩き込んだ。

 優勝の瞬間、興奮は絶頂に達した。「最高っ!お父さん(益巳さん、62歳)が誕生日だったんで。パパーっ、おめでとうーーっ!」。日頃はクールな金崎が試合後のインタビューで絶叫した。今年2月にポルトガルのポルティモネンセから電撃加入。その決断は正しかった。「鹿島に来て間もないけど、このチームでタイトルを獲りたかった」。万感の思いだった。

 5年ぶりの日本代表復帰が現実味を増した。今月中旬のW杯アジア2次予選に向け、メンバー発表が5日に迫る。視察した日本代表のハリルホジッチ監督は「最近、気になる選手をあらためて見ることができた。1~2人新しい選手が入るかもしれない」と明言。指揮官は9月26日の鹿島―浦和戦を視察した際、真っ先に金崎に目を留めた。具体名はなくとも金崎を指しているのは明白だった。

 これで今季公式戦は35戦15発。出場4戦連発と量産態勢に突入だ。ナビスコ杯に限れば5戦5発と勢いは止まらない。2年間、ドイツ、ポルトガルでプレー。巨漢選手の中でもまれ、フィジカル面の強さ、迫力は格段に増した。この日のシュート数は両軍最多の7本。球際や局面でデュエル(決闘)した証だ。名門鹿島に17個目のタイトルをもたらしたアタッカーは、ハリルジャパンにも新風を呼びそうだ。

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2015年11月1日のニュース