×

浦和 年間首位陥落…森脇レッド響き13年11月以来の連敗

[ 2015年7月26日 07:30 ]

<名古屋・浦和>名古屋に敗れて2連敗となり、肩を落とす浦和イレブン

J1第2S第4節 浦和1-2名古屋

(7月25日 パロ瑞穂)
 第1ステージ無敗優勝の余韻も、一気にかき消された。浦和は前節の広島戦で無敗記録が「19」で途絶え、今度は13年11月以来1年7カ月ぶりの連敗。年間王者を決めるチャンピオンシップで、決勝からの出場を可能とする年間勝ち点首位からも転落してしまった。前半22分に森脇が一発退場を食らいながら相手を3本上回る13本のシュートを見舞ったが、オウンゴールの1点のみだ。「内容がいい試合で2連敗している。良くない流れだと感じている」とペトロヴィッチ監督。終盤で失速して優勝を逃した過去の記憶が頭をよぎった。

 一瞬のカウンターに屈するお決まりの敗戦パターンだった。前半19分に柏木のシュートがDFに当たり、先制のオウンゴール。だが、その1分後にスピードスターの永井に那須がちぎられ、川又に同点ゴールを許す。「永井が危険な選手だと知っていた。時間とスペースを与えないように、リスク管理を徹底するようにしていたが」と指揮官は嘆いた。10人とは思えないほどにボールを支配したが、矢野の不意を突く決勝のミドル弾も含めて一瞬の隙が勝敗を分けた。前節の広島戦でも浅野のスピードにかき乱され、この試合も永井にやられた。

 東アジア杯で日本代表に選ばれた5人の奮闘も実らなかった。代表初選出の武藤は3本のシュートを放ったが、GKの好セーブにも遭って無得点。「力不足を感じる」と悔しさを押し殺す。後半44分に左クロスを右足で合わせた興梠のシュートもボール1個分、枠を外した。「(終盤の疲れで)足首がボールに負けた。ああいうのを決めないといけない」と嘆いた。

 中3日で甲府戦が待っている。連戦で疲れが残る中で、退場した森脇が出場停止になるなど正念場は続く。槙野は「夏場での戦い方を変えないといけない」と危機感を募らせる。鼻をへし折られた浦和には、一つの白星が特効薬となる。

 ≪クラブ史上初の屈辱≫浦和が名古屋に1―2で敗戦。前節の広島戦に続いての2試合連続の逆転負けだ。浦和のリーグ戦連敗は13年32~34節まで3連敗して以来のこと。また、2試合連続の逆転敗戦(■=延長負け)は02年第1ステージ7、8節(■1―2東京V、■2―3磐田)以来だが、ともに延長戦。90分以内での連続逆転敗戦はクラブ史上初の屈辱。年間勝ち点も広島に抜かれ2位に後退した。

続きを表示

この記事のフォト

2015年7月26日のニュース