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国学院久我山 劇的16強!DF花房残り6分同点弾&PK戦決めた

[ 2015年1月3日 05:30 ]

<国学院久我山・日章学園>後半34分、値千金の同点ゴールを決め喜ぶ花房(左)ら国学院久我山イレブン

第93回全国高校サッカー選手権第3日・2回戦 国学院久我山1―1(PK5―4)日章学園

(1月2日 駒沢)
 2回戦16試合が行われ、国学院久我山(東京A)は後半34分にDF花房稔(3年)のゴールで日章学園(宮崎)に1―1と追いつくと、PK戦で5人全員が決めて16強による3回戦に進んだ。

 残りは6分。1点を追う国学院久我山がようやく猛反撃に出た。立て続けにCKを獲得し、左からの3本目。途中出場の檜垣が左足で蹴ったボールに逆サイドで反応したのがDF花房だった。空中で静止したような高い打点でヘディングしたボールは、地面に叩きつけられて大きくはずみ、ゴール左上隅へ。起死回生の同点弾が出た。こうなると勢いはもう止められない。PK戦でも日章学園の4人目が外したが、国学院久我山は5人目の花房が真ん中に蹴り込んで全員成功、3回戦進出を決めた。

 「檜垣のCKは精度が高いので、絶対に来ると思っていた。自分が決めようと思っていたし、3年生の意地もあった」。花房は笑顔で苦しい試合を振り返った。前半は日章学園に主導権を奪われ、シュートはわずかに1本。後半10分には自慢の守備が破られて失点した。「僕の守備が少し甘くて裏に通された」。本職でのミスに花房は頭をかいたが、その分も穴埋めする活躍だった。

 垂直跳びは73センチ。自ら「身体能力はチームNo・1」というほど。両親がバスケットボール選手で、そのDNAが受け継がれている。PK戦の順番は選手に任されているが、花房は一番重圧のかかる5人目を志願。「いつもは4人目だが、檜垣が入ったので5番にした」と、何事もなかったように大役を果たした。

 卒業後は国士舘大でサッカーを続ける。「将来はプロで」と、夢もある。そのためにもまだまだ負けるつもりはない。今大会を最後に退任する李済華(イ・ジェファ)監督も「選手は頑張っていた」としつつも、「失点は凡ミス。もう少しスカッと行きたかった」と気を引き締めた。

 ▼日章学園・MF河野 1回戦の2点とこの日の1点は納得している。先制した後、守り抜こうという気持ちがどこかにあった。

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