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両親がペルー出身 日大藤沢の急造主将・田場ディエゴが2戦連発

[ 2015年1月3日 05:30 ]

<日大藤沢・高川学園>後半22分、日大藤沢・田場(左)がゴールを決める

第93回全国高校サッカー選手権第3日・2回戦 日大藤沢3―2高川学園

(1月2日 ニッパ球)
 日大藤沢がペルー出身の両親を持つMF田場ディエゴの2戦連続弾で2回戦突破だ。後半22分、ゴール左45度から左足を豪快に振り抜き、勝利を決定づけた。

 「GKの鈴木から顔の横辺りが嫌、反応しにくいと聞いていたので」。ライナー性の弾道は練習中、味方GKから教わったGKの“泣きどころ”を突く一撃となった。

 左腕には主将マークも巻いた。本来、主将の吉野が体調不良のため欠場。試合前、佐藤監督からゲーム主将に指名されるとチームは一番の盛り上がりを見せたという。「責任を感じました。どうやればいいんだろ?って」と田場。それでも円陣では「前半から飛ばすぞ!」と声をかけ、懸命にチームを引っ張った。

 練習態度にムラがあり、佐藤監督から怒られることもあった。だが、指揮官は期待が大きいからこそ鬼になり本気で田場と向き合ってきたという。決勝弾を決めたこの日も、試合後の田場を待っていたのは「何でもっと仕掛けないんだ」という指揮官からの厳しい言葉。田場は「まだ出し切れてない。次は監督の期待に応える活躍を」と次戦を見据えた。

 ▼高川学園・DF石田 守備とボランチのラインがバラバラだった。これは人生の通過点だと思う。(この経験を)これからの人生に生かしたい。

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