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本田 「継続」15年もFW勝負!W杯惨敗で「原点」回帰

[ 2015年1月3日 06:00 ]

シュートを放つ本田。左は塩谷

 日本代表は2日、アジア杯へ向けた正月返上の国内合宿を打ち上げ、決戦の地オーストラリアへと飛び立った。FW本田圭佑(28=ACミラン)は新年早々、15年もFWで勝負していく決意を新たにした。アジア杯では“ストライカー”としてアギーレジャパンを頂点に導き、華々しい幕開けを飾る。

 並々ならぬ勝利への執着心が、本田を突き動かした。全体練習が終わった後、アギーレ監督を呼び止めて約10分間の“青空ミーティング”。戦術的な意見交換とみられ、指揮官の身ぶり手ぶりを交えながらの説明をうなずきながら聞き、時折意見を発した。昨年12月29日から始まった合宿では主にコンディション調整に重きを置いたが、この日のミニゲームでも得点を決めるなど軽快な動き。アジア杯へ向けて上々の仕上がりだ。

 「やることは決まっている。反省はしましたし、取り組みが変わるものはなかった。継続性というものが一つのテーマになってきているのかな、と感じています」

 元日。本田は15年の抱負として“継続性”を掲げた。14年W杯ブラジル大会では1得点1アシストを挙げたものの、1分け2敗で1次リーグ敗退。攻撃の中心を担うトップ下としてチームを上位に導けなかった。そこから半年。本田が「(14年の)W杯仕様の考えと、その後もう一度原点に戻って導き出した考えでは、たった1年ですけど大きく変わりました」と振り返ったように、ストライカーとしてロシアW杯まで勝負していく決意を固めた。その思いは新年が明けても変わらない。

 当然、個だけを追い求めていくわけではない。昨年はA代表のW杯惨敗だけではなく、アンダーカテゴリーも結果を残せなかった。アギーレ監督には八百長疑惑がかかったまま。サッカー界全体が下半期は暗い話題ばかりに包まれた。だからこそ「もう少し長いスパンで考えないと。3、4年ぐらいのプロジェクトで見ていかないと」と話しつつ「日本全体で盛り上がっていく結果を残していくというのが大事」と15年は明るい話題をサッカー界に提供することを約束した。「アジア杯も通過点。これはスタートにすぎない」。その第一歩としてストライカー本田がオーストラリアでアジア杯を掲げる。

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