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パトリック 宇佐美に感謝「2人のコンビで取れたゴール」

[ 2014年12月14日 05:30 ]

パトリック(左)の貴重なゴールは宇佐美(左)からのアシストから生まれた

天皇杯決勝 G大阪3―1山形

(12月13日 日産ス)
 パトリックがG大阪の助っ人史にその名を刻んだ。貴重なゴールで優勝に貢献し、「僕のキャリアの中でも今が一番乗っている時だ」と喜びを爆発させた。

 最強2トップの本領を発揮した。前半4分、藤春のロングボールを頭でつなぎ宇佐美の先制点をお膳立て。同22分には逆に相棒からパスを受けると相手GKの位置を見極め、ゴール右上に狙いすましたシュートを決めた。「2人のコンビで取れたゴール。そのあと1点返されて危なかったけど、(宇佐美)タカシが2点目を取ってくれたから勝てたよ」と感謝の言葉を口にした。

 27歳のブラジル人FWはG大阪で覚醒した。13年に川崎Fに移籍しながら結果を出せずに夏に甲府へ移籍。そこでも半年だけのプレーとなり母国ブラジルに戻った。しかし、今年7月、前線にタレントをそろえる新天地に加入してポテンシャルが開花。1メートル89、82キロの大型ストライカーはチームに欠けていた高さと強さをもたらし、快進撃に導いた。

 G大阪の“パトリック”といえば、浪速の黒ヒョウの名を残したパトリック・エムボマを忘れるわけにはいかない。確かに、個人のプレーでは初代ほどのインパクトはないが、チームへの貢献度はひけをとらない。タイトルの数では早くも初代をしのぎ、「こんな短期間で3冠を達成できた。ガンバの歴史にも残る」と笑みを見せた。

 予想を上回る活躍を見せた助っ人にはJリーグの各クラブも強い興味を示しているが、来季も残留する可能性が高い。Jリーグでは空中戦で敵なし。来季はアジアの舞台でその高さを生かすときだ。08年以来となるACL制覇に2代目パトリックの存在は欠かせない。

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2014年12月14日のニュース