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「ヴェルディは僕たちの未来」から4年…ユース出身2選手が加入

[ 2014年12月4日 15:00 ]

 J2東京Vが、来季の新戦力として中央大に所属するMF渋谷亮(22)と駒沢大に所属するDF大木暁(21)を獲得することが4日、分かった。

 渋谷と大木はともに下部組織の東京Vユース出身で、2010年に日本クラブユース選手権優勝を果たし、高校年代としては初の東京都代表として天皇杯に出場して大きな話題となった黄金時代の主力選手。

 高卒時にはMF高木善朗(21=現J1清水)、MF小林祐希(22=現J2磐田)、MF高野光司(21=現JFL沼津)と今季東京Vでプレーした双子の兄弟、DFキローラン木鈴(22)、GKキローラン菜入(22)の5選手がトップチームに昇格したが、黄金期を築いた2人が大学を経由して5年ぶりに“復帰”することになった。

 両選手が高校生だった2010年当時、東京Vは日本テレビが前年度を最後に経営から撤退したことでクラブの存続危機に直面。唯一と言っていいほどの明るい話題が、快進撃を続けるユースの存在だった。

 日本クラブユース選手権の優勝をJリーグの試合でサポーターに報告する際、主将のキローラン木鈴に代わってマイクの前に立った渋谷が放った「ヴェルディは、僕たちの未来です!」というセリフは今でも語り草になっており、「その瞬間、渋谷の復帰は決まった」と話す関係者もいるほど、大人たちを感動させた。

 渋谷はボランチ、大木はサイドバックが主戦場。今季39試合に出場したDF金鐘必(キム・ジョンピル=22)に対してはJ1昇格が決まったJ2湘南が獲得の動きを見せ、24試合に出場して2得点をマークしたMFニウド(21)にもJ2札幌や湘南が獲得に動くなど複数の主力選手が流出することが決定的となっており、渋谷と大木の“復帰”は、チームの補強ポイントとも合致している。

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2014年12月4日のニュース