×

ブラインドサッカー世界選手権、日本は36歳黒田V弾で白星発進

[ 2014年11月17日 05:30 ]

<ブラインドサッカー世界選手権 日本・パラグアイ>前半20分、先制ゴールを決める黒田(右)

 視覚障害者らで行うブラインドサッカーの世界選手権が16日、国立代々木競技場フットサルコートで開幕し、1次リーグA組の日本は初戦でパラグアイに1―0で競り勝った。同組のフランスとモロッコは0―0で引き分け。日本は18日にモロッコ、19日にフランスと対戦する。12チームが参加する1次リーグは3組で争われ、8チームが決勝トーナメントに進出。優勝国は16年リオデジャネイロ・パラリンピックの出場権を得る。

 前半20分に右サイドをドリブル突破した36歳の黒田が、中に切れ込んで左足でゴール。これが決勝点となった。「左にかわして左足で打とうと決めていた。入ったのは声援で分かった」。06年大会で0―3と完敗し、3位に入った強豪に雪辱。公式戦で初めて南米勢に勝って声が弾んだ。黒田は「世界と戦える自信が持てた」とリオでのパラリンピック出場へ手応えを口にした。

 ▽ブラインドサッカー 視覚障害者のための5人制サッカー。視力に応じた2クラスがあり、パラリンピック種目の全盲クラスは鈴が入ったボールの音と周りの指示の声を頼りにプレーする。健常者が務めるGKを除く4人は視力の差を公平にするため、アイマスクを着用。危険な接触を避けるため、ボールを奪いにいく際にはスペイン語で「行くぞ」を意味する「ボイ」と声を出す規則になっている。1980年代に欧州や南米で始まり、世界選手権は現在4年に1度開催。

続きを表示

2014年11月17日のニュース