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本田2戦連発に刺激!野津田 17日イラク戦へゴール宣言

[ 2014年9月16日 05:30 ]

クウェート戦でシュートを放つU―21日本代表FW野津田

 仁川(インチョン)アジア大会に出場しているU―21日本代表は1次リーグ初戦のクウェート戦から一夜明けた15日、仁川市内で調整した。FW野津田岳人(20=広島)は、14日のセリエA・パルマ戦で得点したACミランの日本代表FW本田圭佑(28)の活躍に刺激を受け、17日のイラク戦(高陽)でのゴールを宣言した。

【U―21代表メンバー アジア大会1次リーグD組】

 ポジションは3トップの右。利き足は左。金髪。日本のエースと共通点は多い。この日は疲労回復のため軽めのメニューをこなしただけの野津田だったが、もちろん前日未明に行われていたパルマ戦の結果をチェック。開幕から2試合連続ゴールを決めた本田から刺激を受けた。「同じポジションだし、利き足も同じ。手本だし目標にしている。どんな時でも攻撃をリードしてチャンスメークしている。参考になりますね」と憧れの人への強い思いを口にした。

 本田は06年のアジア大会ドーハ大会に出場し、初戦のパキスタン戦で直接FKを決めた。1次リーグで敗退したが、その後の08年北京五輪、そして2度のW杯出場へ、この大会を叩き台にステップアップした。だからこそ野津田はクウェート戦の結果に納得がいかない。チームは4―1で大勝。しかし、自身はチーム3位となるシュート4本を放ったが、ネットを揺らせずに「1、2点決めなければ。決めきれず悔しい」と唇をかんだ。

 次戦のイラク戦は巻き返しの一戦となる。リオ世代にとって、イラクは2年前のU―19アジア選手権、今年1月のU―22選手権と連敗を喫している“天敵”。五輪に出場するためには避けて通れない強豪だ。1月の対戦時、野津田はへんとう手術のため入院しており、病院でテレビ観戦。圧倒的なフィジカルを誇る相手に敗れるチームメートの姿を見た。「やっぱり強いし、手ごわいなと思いました」。それでも腰が引けている場合ではない。「イラク戦では決めないと。点、アシスト、チームに貢献する活躍ができれば」。アジア大会連覇、そしてA代表、五輪、W杯。大先輩・本田に続くためにも結果を残す。

 ▽野津田 岳人(のつだ・がくと)1994年(平6)6月6日、広島市生まれの20歳。中学時代から広島の下部組織でプレー。高校2年の時、トップチームに2種登録され、3年時の12年3月の清水戦でJ1デビュー。13年トップ昇格。J通算39試合6得点。U―15から各年代別代表に選出。1メートル75、69キロ。利き足は左。

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2014年9月16日のニュース