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C大阪 後任監督有力候補にU―18大熊監督が挙がる

[ 2014年9月1日 05:30 ]

 現在16位と降格圏に沈むC大阪が、途中解任される可能性が出ているマルコ・ペッツァイオリ監督(45)の後任人事に関して、方針を内部昇格に一本化していることが31日、分かった。関係者によると、リーグ残り12試合と立て直しへの時間が少ないことから、クラブ事情を知る人材をリストアップ。有力候補には大熊裕司C大阪U―18監督(45)が挙がっているという。

 降格圏に沈むC大阪に新たな動きが出てきた。近日中に解任される案が浮上しているペッツァイオリ監督の後任人事に関して、水面下で内部昇格に方針を一本化していることが判明。関係者によると、有力候補にはC大阪U―18で指揮を執る大熊裕司氏が挙がっているという。U―19日本代表FW南野らを輩出するなど手腕を高く評価されており、かつてトップチームでヘッドコーチをつとめた経験もある。

 今年6月から指揮を執るペッツァイオリ監督は、世界のトレンドでもあるドイツ流を取り入れた。だが、これまでのC大阪と大きく異なる戦術は浸透しきっておらず、就任後は0勝4分け5敗と未勝利。チームも11試合連続勝ちなしで現在16位と苦しんでいる。

 リーグは残り12試合。立て直しへの時間は限られており、クラブ事情を知る人材の方がリスクは少ないことから、内部昇格を基本線に後任を決めることになった。31日、報道陣に対応した勝矢強化部長は、シーズン2度目となる監督交代について「今年はない。みんなで乗り越えていくしかない」と否定。だが、同強化部長も成績不振の責任を追及される可能性も出てきている。

 クラブ史上初のJ1制覇を目指し開幕を迎えたものの、もはや今季の最大目標はJ1残留に切り替わった。ナビスコ杯準々決勝と天皇杯4回戦を挟み、13日にリーグ再開となる柏戦(ヤンマー)を控える。残された時間は少ないだけに、クラブの判断に注目が集まる。

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2014年9月1日のニュース