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【ザックからの伝言2】今も悔やむW杯初戦 「臆病さ」を克服せよ

[ 2014年9月1日 11:10 ]

コートジボワール戦で指示を出すザッケローニ監督

 コートジボワール戦の2ボランチは山口と長谷部が先発。後半からケガから復帰して間もない長谷部に代わり遠藤が入った。だが、交代による効果も見られないどころか、相手がもう一人の大物、ドログバを投入したことで、日本は完全に受け身となった。

 「ヤヤ・トゥーレは日本の中盤とDFラインの間で動いていた。相手は1トップだったから、ボランチの2人はヤヤ・トゥーレをセンターバックの2人に任せておくべきだった。でもそれができず、日本はボールを持っていない場面でチームをコンパクトに保てず、間延びしてしまった。ボランチ2枚がほとんどDFラインに吸収されてしまった形になっていた」

 試合は本田の得点で先制も、後半19、21分に立て続けに失点を喫し逆転負け。初戦で突如として狂った歯車は、結局最後まで修正することができなかった。指揮官は就任時から常々、日本の内弁慶ぶりを課題に挙げていたが、その弱点があろうことか本番で再びあらわとなった。自身の任期の4年間で克服はできなかった。

 では、今後に何が必要か。イタリア人指揮官はアウェーで強豪国と多くのテストマッチを行うことが必要だと指摘する。実際、退任する際にも、日本協会に対して今後の指針を伝えたという。

 「日本サッカーはまだ歴史が浅い。経験がまだ足りない。我々もホームで多くのテストマッチをこなしたが、アウェーではそれほどできなかった。我々より強いチームと、それもアジアの外で戦うべきだ。少なくとも1年に6試合ほどあるテストマッチのうち、3~4試合はアウェーで、しかもブラジル、スペイン、イタリアといった世界トップと対戦すべきだ。日本協会にもそのように言った。攻撃的なサッカーを続け、さらに違う大陸で試合をすべきだと。必要なのはそこだけだ」

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2014年9月1日のニュース