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“ゴッドハンド”審判団専用トレーナー妻木氏が4大会連続W杯へ

[ 2014年5月1日 05:30 ]

W杯ブラジル大会の審判団のトレーナーとして招へいされた妻木充法氏

 W杯ブラジル大会の審判団のトレーナーとして元日本代表トレーナーの妻木充法氏(61)が招へいされた。FIFAから直接、依頼されたもので、02年日韓大会から4大会連続のW杯参加。W杯4大会に参加した日本人は選手でもGK川口能活(J2岐阜)しかいない。妻木さんは「光栄です」と目を輝かせた。

 ブラジル大会には各国から主審と副審合わせて91人の審判員が参加。5月下旬からリオデジャネイロでトレーニングを開始する。主審は1試合で約10~14キロ、副審も6~8キロ走り、試合間隔も短く選手以上に過酷。コンディションを整え、的確なジャッジができるよう02年大会からFIFAが審判団専用のメディカルスタッフを用意、妻木さんも加わった。

 サッカーとは無縁だったが、79年に日本で開催された世界ユース選手権でサッカーに関わり、日本代表のトレーナーも務めた。妻木さんの持ち味は「痛くない鍼(はり)」。線径0・6ミリ、長さ0・2ミリの鍼を使い「言葉が通じなくても、実際にやって効果を見せれば納得してもらえる」と言い、審判団にはゴッドハンドと言われている。今大会はブラジル、スイス、南ア、英国、日本から9人のトレーナーが参加。妻木氏の戦いもスタートする。

 ◆妻木 充法(つまき・みつのり)1952年(昭27)12月9日、静岡県清水市(現静岡市清水区)出身。清水東高から日大へ進学し心理学を専攻。卒業後、鍼灸(しんきゅう)専門学校を経て小守スポーツマッサージに勤務。79年からサッカーと関わり、森監督や石井監督時代に日本代表のトレーナー。ドイツのブレーメンにも在籍した。現在は東京メディカルスポーツ専門学校で治療や後進を指導。

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2014年5月1日のニュース