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大久保 後半ロスタイム豪快Vヘッド!「気持ちで押し込んだ」

[ 2014年4月27日 05:30 ]

<川崎F・G大阪>後半ロスタイム、決勝ゴールを決めた川崎F・大久保

J1第9節 川崎F2―1G大阪

(4月26日 等々力)
 各地で9試合が行われ、川崎FはホームでG大阪に2―1で競り勝った。逆転でのW杯メンバー入りを目指すFW大久保嘉人(31)が後半ロスタイムに劇的な決勝弾。試合中に顔面や下腹部を蹴られるアクシデントを乗り越え、勝利の立役者となった。

 最後のビッグチャンスを、大久保がものにした。1―1で突入した後半ロスタイム、レナトの左サイドからのクロスに反応。ファーサイドに走り込み、競り合った藤春の上からジャンピングヘッドで叩き込んだ。C大阪、神戸時代に16戦11発を記録していた相性抜群のG大阪を相手に、22日のACL蔚山戦に続く公式戦2戦連続弾。今季リーグ6点目が決勝点となり「何度も決定機を外していたし、負けたら俺の責任。気持ちで押し込んだ」と胸をなで下ろした。

 得点以外は踏んだり蹴ったりだった。後半5分にオーバーヘッドでゴールを狙ったがミートせず、マークに来た相手に顔面を蹴られて左上の歯が欠けるアクシデントに見舞われた。後半21分にはペナルティーエリア内で急所を蹴られて倒れたが、ノーファウルの判定。「完全に(急所に)入った」ともん絶も、逆にシミュレーションと見なされて警告を受けた。

 その直後に広瀬主審に「PKを取るより、そのまま抜け出していた方が得点の確率は高い。わざとこける状況じゃない」と猛抗議。「すみません」と謝られたというが、当然判定が覆るはずもない。後半14、18、28分と3度の決定機を逃していたが、終了間際に千両役者ぶりを発揮。中村から「他にもっと簡単なシュートがあったけど…。さすがはエース」とちゃかされた。

 スタンドでは日本協会の原専務理事が視察。「(ゴールは打点が)高かったねー」と目を細めた。5月12日のW杯メンバー発表まで残された試合は4戦。大久保は「W杯を意識するどうこうではなく、残された試合で結果を出すことだけ。この調子でいきたい」と力を込めた。この試合と同様に大逆転でのW杯メンバー入りも最後まで諦めない。

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2014年4月27日のニュース