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日本が10月から一変したワケ チーム変えた監督の起用法と選手間の激論

[ 2013年11月21日 09:13 ]

<ベルギー・日本>後半、軽快な動きを見せる大迫

国際親善試合 日本3―2ベルギー

(11月19日 ブリュッセル)
 フレッシュな力が停滞していたチームを劇的に変えた。日本代表・ザッケローニ監督はセルビア、ベラルーシに2戦連続で零敗した10月の東欧遠征では先発を固定したが、今回は出場機会の少なかった選手を積極起用。オランダ戦で大迫、山口、西川をスタメンに抜てきし、中2日のベルギー戦では先発6人を入れ替えるターンオーバー制を敷いた。

 オランダ戦では大迫が正確なポストプレーで攻撃に連動性をもたらし、1得点1アシストと結果も出した。山口は守備範囲の広さとボール奪取力の高さで前線からボールを奪いにいく戦術を機能させ、西川もビルドアップ能力を発揮。新戦力の台頭に刺激を受け、柿谷、長谷部らも10月とは見違える動きを見せた。

 ベラルーシ戦後にはサポーターへのあいさつをチームとは別に行った本田を川島が注意したことをきっかけに口論に発展。結果派と内容派の派閥ができるなど一丸ムードを欠いたが、今合宿中のミーティングで本音で意見をぶつけ合いチーム分裂の危機を回避した。守備のブロックをつくるセルビア、ベラルーシと比べて攻めてくるオランダ、ベルギーの方がくみしやすかったこともあるが、メンバーをシャッフルした指揮官の決断と、腹を割った選手間の話し合いが好ゲームを生んだ最大の要因だった。

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2013年11月21日のニュース