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データから見る日本の進歩 最終ライン低く設定、流れからの失点許さず

[ 2013年11月21日 09:16 ]

<ベルギー・日本>後半、ボッセン(左)と競り合う吉田

国際親善試合 日本3―2ベルギー

(11月19日 ブリュッセル)
 ザックジャパンの10月の欧州遠征2試合は無得点、今月は2試合5得点。攻撃面の上昇は明らかだ。守りは10月は3失点、今月が4失点だが、ベルギー戦では崩されての失点がなかったことに進歩が見て取れた。

 ベルギーは日本ゴールから30メートル内への進入が53回あり、ペナルティーエリア内への進入回数は20回。6月のコンフェデ杯以降の10試合(国内組での東アジア杯を除く)のデータを見ると最多だ。それでも日本が流れから失点しなかった要因はDFラインを必要以上に上げずに、自陣エリアに引き込んで複数によるプレス、こぼれ球の奪取が功を奏したことにある。

 センターバックの平均プレー位置は吉田がハーフラインから約22メートル、森重が約19メートル。セルビア戦、ベラルーシ戦と比較すると約5メートルも低い。また、CBI(クリア+ブロック+インターセプト)回数はこれまでセンターバックが際立って多かったが、今回は守備陣のCBI回数がほぼ一緒。MF本田がタックル5回で最多だったように一部に頼らず、全員守備が徹底されていた。

 連係ミスとセットプレーからの2失点は修正できる失点。課題を残しながらも明るい兆しを感じる。

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2013年11月21日のニュース