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桐光 松井の分も天下獲る!!高校サッカー選手権組み合わせ決定

[ 2013年11月19日 05:30 ]

組み合わせ抽選会で桐光学園・長津主将(右)が高知商・山本主将と握手する

 第92回全国高校サッカー選手権の組み合わせ抽選会が18日、都内で行われ、全国48代表の対戦カードが決定した。前回4強の桐光学園(神奈川)は高知商(高知)と2回戦で激突。改修工事前最後の国立競技場で、プロ野球・楽天から1位指名を受けた松井裕樹(3年)を擁した野球部も達成できなかった全国制覇を狙う。大会は12月30日に熊本国府(熊本)―国学院久我山(東京B)戦で開幕する。決勝は来年1月13日に行われる。

【トーナメント表 代表校】

 松井の思いを力に変えて、初の全国優勝に突き進む。2回戦から登場する桐光学園の相手は19年ぶり出場の高知商。長津大裕主将(3年)は「全国に出場できなかった野球部の分も頑張りたい。まずは初戦に勝って、いい流れで臨みたい」と、学校の看板を背負って戦う意気込みを示した。

 桐光学園といえば、昨夏の甲子園で大会新記録となる1試合22奪三振をマークした松井が有名。しかし、高校野球界のスターは昨夏全国準々決勝で涙をのみ、今年も神奈川大会で散った。サッカー部の3年生13人と松井は、スポーツ推薦クラスで1年から同じ学級。競技は違えど、全国の頂点を目指して切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲間だ。

 「松井は予選の時に応援に来てくれた。本大会は楽天の自主トレで応援に来られないかもしれないけど“応援に行けたら絶対に行くから”と言っていた。今年、甲子園に行けなかった分、パワーを僕たちにくれると思う」と長津。松井の悔しさの分まで暴れるつもりだ。

 昨年度ベスト4の桐光は、元日本代表MF中村俊輔(横浜)を擁した96年度の準優勝が最高成績。その中村の1学年上の鈴木勝大監督(35)が今年度から指揮を執り、高い位置でプレスをかけて得点を狙う積極的なサッカーを追求してきた。指揮官は「最後の国立で桐光の名を刻みたい。(松井から)いいパワーをもらいたいですね」と快進撃を誓った。

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2013年11月19日のニュース