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中2日任せろ!香川 年内最終戦白星締めで14年ぶり屈辱阻止だ

[ 2013年11月19日 05:30 ]

中2日任せろ!!ベルギー戦へ向けた練習中に笑顔を見せる香川

 ベルギー遠征中の日本代表は19日(日本時間20日)、ブリュッセルでベルギー代表と親善試合で対戦する。18日は試合会場で公式練習を行い、オランダ戦から中2日の過密日程の中、MF香川真司(24=マンチェスターU)は中盤の左サイドで先発する見通し。1月から国際Aマッチ7勝3分け8敗の日本は年内最終戦で白星を逃せば99年以来の年間負け越しが決まる中、プレミアリーグで過密日程に慣れる香川が14年ぶりの屈辱回避に向けて攻撃のタクトを振る。

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 FIFAランク5位の強豪ベルギーと完全アウェーの一戦。厳しい戦いを翌日に控えた香川は冒頭15分が公開された公式練習で、清武らとボール回しを行うなど汗を流した。前日は右足打撲の影響で別メニューのランニングだったが、上向きの状態で「内容と結果の両方を求めていきたい。気持ちを入れ直して、やるべきことをしっかりやりたい」と必勝を期した。

 コロンビア戦から中4日の相手に対し、日本はオランダ戦から中2日の強行軍。日程で不利な状況ながら、1カ月間で最大7試合を行うW杯本大会では日程的な条件の差は必ず生じる。メンバーを入れ替え、疲労を抱えながら勝ち上がってこそ上位を狙えるだけに決して言い訳にはできない。

 所属のマンチェスターUが戦場とするプレミアリーグは過密日程で知られ、その厳しさは昨季から味わってきた。今季は6月のコンフェデ杯に出場した影響で調整が遅れ、クラブでは序盤は控え扱いが続いた。しかし、香川はその環境を逆手に取るように腰を据えてジムで体幹を鍛えるなど腐ることなく肉体強化を徹底。中2、3日の試合にも慣れ「オランダ戦の後半の内容は良かったけど、日本はこういう試合をした後に良くないことがある。自分たちの時間帯を増やして戦えるようにしたい」と力を込めた。

 14年ぶりの屈辱阻止へ、勝つしかない。日本はベルギー戦で勝利を挙げられなければ、トルシエ政権時代の99年(4分け3敗)以来の年間負け越しが決まる。今年はW杯前哨戦のコンフェデ杯で3戦全敗し、10月にはW杯出場を逃したセルビア、ベラルーシに連敗するなど苦闘が続いた。それでもオランダ戦では前線からのプレスなど理想のスタイルを貫いて好ゲームを展開。マンUで定位置奪回に成功した香川の復調に波を合わせ、日本も持ち直しつつある。

 ベルギーが0―2で敗れた14日のコロンビア戦はテレビ観戦。入念な分析も済ませ、香川は「フィジカルの強い選手が多いので、僕たちが苦手意識を持っているタイプ。ラインが下がらないように高い位置からしっかりプレスを掛け続けたい」と攻略のイメージを膨らませた。終わり良ければすべて良し。格上を撃破して一年を締めくくり、4年に一度の祭典が待つW杯イヤーにつなげる。

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2013年11月19日のニュース