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INAC澤 2ヶ月ぶり復帰戦で白星演出!中盤底で攻守に躍動

[ 2013年8月18日 06:00 ]

<INAC神戸―岡山湯郷>復帰戦で勝利に貢献したINAC神戸のMF澤(左)とDF近賀

 なでしこリーグ杯はA組のINAC神戸が岡山湯郷を3―2で破り、1位通過を決めた。左脚付け根を痛めて離脱していたMF澤穂希(34)が6月20日の日本―ニュージーランド戦以来の復帰を果たすと同時に白星を演出。B組2位との準決勝(25日、浦和駒場)進出を決め、昨季、決勝で日テレに敗れて逃したリーグ杯奪取へ一歩前進した。A組2位の岡山湯郷は準決勝(同)でB組1位の日テレと対戦する。

 ハラハラドキドキでも、結果をもたらすのがエースだ。勝たなければ1位通過を果たせない大一番で、MF澤が約2カ月ぶりに復帰。守備で危機を防げば、攻撃では前線に縦パスを何度も送った。停滞気味だった攻撃陣に活気が戻り、3試合ぶりの複数得点。最終的には1点差だったが、笑顔で復帰戦を飾った。

 「最後はドキドキだったけど、絶対に勝とうと言っていた。2カ月ぶりだったけど、不安はなくてサッカーを楽しめた」。今後を見据え、出場時間が限られており、後半17分にベンチに下がった。ところが、その直前にDF甲斐が退場。約30分間、ベンチで劣勢を強いられた戦いを祈りながら見たとあって、心の底から勝利を喜べた。

 実は6月下旬のなでしこ合宿で痛めた左脚付け根は想像以上の重症だった。合宿中に違和感を抱いたが「久しぶりのなでしこだったし、絶対にやりたかった」と無理して練習に参加。結果、「便座に座るのも痛かった」と悪化し、6月20日の日本―ニュージーランド戦では途中交代した。その後の欧州遠征にも自分から「今回は無理です」と辞退を申し出た。

 一度練習に合流したが、完治していなかったため再び離脱した。チームはその間、2度の引き分け。責任を痛感していたが、復帰戦で存在感を見せた。順調に勝ち進めば、昨季敗れた日テレと決勝で当たる。今季初タイトルへ、澤がここからエンジンをかける。

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2013年8月18日のニュース