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柿谷“エース弾”今季13点目の華麗ループで3連勝に貢献

[ 2013年8月18日 06:00 ]

<C大阪・清水>後半40分、ゴールを決めイレブンに祝福される柿谷(右端)

J1第21節 C大阪4-1清水

(8月17日 金鳥スタ)
 J1第21節は各地で9試合が行われ、ホームのC大阪は柿谷曜一朗(23)が左足で芸術的なループシュートを決めるなど清水に4―1で快勝。2連勝で勝ち点を36として4位に浮上した。

 2-1で迎えた後半40分、シンプリシオのパスを受けた柿谷は、右足トラップから相手が反応できない速さで左足を振り抜いた。ふわりとした美しいループシュートがGKの手をかすめてネットを揺らす。「スペースがなかったけど打てると思った。イメージ通り」。個人技による日本代表FWの今季13得点目が決まると、クラブ史上初めて前売り券が完売したスタジアムの興奮は最高潮に達した。

 1トップで先発した親善試合ウルグアイ戦から中2日。日程はハードだったが「代表で試合を重ねてコンディションはいい」と言い切った。相手DFに左膝を踏まれるなど激しいマークを受けながらも、ここぞの場面ではしっかりと結果を出した。

 欧州組と初共演した代表合宿は刺激的な3日間だった。本田や長友ら意識の高い選手たちを見て、自称「人見知りの23歳」も積極的に対話を重ね全選手とコミュニケーションを取った。さらにスアレスやフォルランといった世界的なFWが得点を重ねる姿を目に焼き付け「決めきるところは自分も鍛えていかないといけない」と成長への糧とした。

 歴代3位となる1万6196人が駆けつけた金鳥スタジアム。見守ったJ2徳島時代の監督である美濃部直彦氏にも雄姿を見せた。エースの一撃を含めチームは4得点で清水に圧勝。連勝で大宮を抜き4位に浮上した。「(上位に)ひっ付いていかないといけないし、ひとつひとつ勝っていきたい」。見据えるのは頂点だけ。だからこそ、厳しい夏場も走り続ける。

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