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浦和 0―3から4発逆転!史上初の快挙にお祭り騒ぎ

[ 2013年8月18日 06:00 ]

<浦和―大分>後半、決勝ゴールを決め、チームメートと喜ぶ浦和・那須(右から2人目)

J1第21節 浦和4-3大分

(8月17日 埼玉)
 浦和は試合終了と同時にペトロヴィッチ監督をはじめ、全員が雄叫びを上げた。3点差をひっくり返す大逆転勝利。浦和史上初の快挙に、まるでリーグ優勝したかのようなお祭り騒ぎとなった。

 去年の苦い経験を胸に臨んだ一戦だった。12年10月6日札幌戦。すでにJ2降格が決まった相手に完敗を喫した。それ以降は3戦勝ち星なし。優勝戦線から脱落した。指揮官は前日16日「あすの大分戦は同じような状況。過ちを繰り返してはいけない」と強調。最下位・大分戦を“タイトル挑戦権”と位置付けた。

 だがフタを開けてみれば前半20分で3失点。槙野は「去年のことがよぎった」という。それを救ったのが昨年まで鹿島在籍で、多くの優勝を経験してきた興梠だった。前半24分に左足で反撃のノロシを上げるゴール。ハーフタイムには「優勝したくねーのかよ!」とチームメートに訴えかけた。興梠の「簡単に諦めたくなかった」という強い思いがマルシオ・リシャルデスのFK弾、阿部のPK、そして後半39分の那須の逆転ヘッドへとつながった。

 順位は3位のままだが、優勝争いに勢いを付けるには最高の結果となった。

 ≪J1で3点差逆転勝利は浦和で8度目≫浦和が前半20分までに大分に0―3とリードされながら4―3と逆転勝ち。過去J1の最大得点差逆転勝利は3点差で、11年9月10日のC大阪以来、通算8度目(延長戦を含む)、浦和はチーム初だ。浦和の逆転勝ちは94年に2点ビハインドを延長戦で逆転勝ちした例が一度あるだけで、意外にも90分では2点差の逆転勝ちさえも過去一度もなかった。

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