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35歳足止まらず!横浜“俊輔劇場”で4カ月ぶり奪首に成功

[ 2013年8月18日 06:00 ]

<FC東京・横浜F>後半44分、中村が左足で豪快にゴールを決める

J1第21節 横浜2-0FC東京

(8月17日 味スタ)
 横浜はまさに俊輔劇場だった。35歳の大黒柱が、大車輪の活躍でチームを4月26日以来113日ぶりの首位へと押し上げた。

 前半31分に絶妙のスルーパスで先制点の起点になると、圧巻は1―0の後半44分。マルキーニョスからゴール中央でパスを受け、3度の鋭い切り返しで相手DF陣をクギ付け。最後は左足を振り抜いた。「練習でやっている形」。本人は事もなげに振り返ったが、ゴール左隅に強烈なミドル弾を突き刺した瞬間、場内は「オー」という感嘆の声が響き渡った。それほど美しい得点だった。

 気温28度と酷暑の中で行われた試合。後半に入ってほとんどの選手の足が止まる中、背番号25の運動量はまったく落ちなかった。ホームゲームでは、誰よりも早く控室を後にしてクラブハウスに直行。血行増進効果のある温冷交代浴を行い、いち早い疲労回復を心がける。試合前日に体が重いと感じれば、全体練習後に1対1の練習など激しいトレーニングで微調整。さ細な体の変化も見逃さず、一切妥協しない。それが今もまったく衰えを知らない中村の体を支えている。

 これで6試合負けなしの3連勝。首位に立った。しかしこの日の先発メンバーの平均年齢は31・09歳とチームにはベテランが多く、昨季は夏場の疲労がピークになる8~9月に3連敗し上位争いから後退しただけに、中村も「首位はまったく気にしない。去年のように3連敗しないように一試合一試合戦っていきたい」と、04年以来9年ぶりのタイトル獲得へ気を引き締めた。

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