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カズ、15年ぶりヴェルディ復帰へ!近日中にも正式オファー

[ 2013年6月18日 08:00 ]

6月9日に行われたイタリアOB選抜との試合で衰え知らずのドリブルを披露した三浦知良

 J2横浜FCの元日本代表FW三浦知良(46)が今夏、電撃移籍する可能性が高まった。複数の関係者によれば、兄の三浦泰年監督(47)率いるJ2東京Vが期限付き移籍での獲得に動いていることが17日、明らかになった。近日中にもクラブ間交渉が行われ、東京V側は正式にオファーする方針。交渉が順調に進めばカズにとって15年ぶりの古巣復帰となる。

 カズが、かつて一世を風靡(ふうび)した誇り高き緑のユニホームに袖を通す。関係者によれば、東京Vは、早くから水面下でカズ獲得の極秘プロジェクトを進行。既にクラブ首脳も獲得にゴーサインを出し、今夏の移籍市場で期限付き移籍での正式オファーを出す方針だ。近日中にも両クラブの幹部が直接交渉し、条件面などが話し合われる見通しとなった。

 来季のJ1昇格を目指す東京Vは攻撃力のアップが最大の課題。現在6勝9分け4敗で9位、総得点21はリーグ11位タイに低迷する。兄の三浦泰年監督は今季のカズのプレー内容を見た上でその運動量、技術の高さがチームにフィットすると確信。既にカズが加入した場合の起用法、カズを生かすためのシステムなど複数のアイデアを描いているという。J1昇格の切り札、得点力アップの起爆剤として大きな期待を寄せている。

 一方のカズは最近4戦で出番なし。今季出場は5戦にとどまり、出場機会を欲している。16日の浦安SCとの練習試合では90分間、質の高いプレーを披露し「体は動いているし調子はいい」と話した。くしくも今季初先発となったのが5月3日の東京V戦で、横浜FCが3―1と快勝した。試合後は「カズの醸し出す雰囲気が、我々を難しくした」と三浦泰監督を脱帽させた。東京Vが出場機会に恵まれていないカズの獲得に動くのは自然の流れだった。

 横浜FC側の慰留も予想されるが、電撃移籍が実現すればJ史上初めて兄弟で監督―選手という図式が完成する。今夏の登録期間は7月19日に開く。直後の20日に横浜FC―東京Vが組まれており因縁の一戦で“デビュー”の可能性もある。

 ▼Jリーグ登録期間 Jリーグでは日本協会が定めた年2回の移籍を認める期間(登録ウインドー)においてのみ、登録することが可能。13年の登録期間は1月4日~3月29日と7月19日~8月16日の2期間。

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