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ザック監督 17時間飛行中も…休息よりブラジル対策

[ 2013年6月13日 06:00 ]

ブラジリアに到着した日本代表のザッケローニ監督

コンフェデ杯ブラジル大会 日本―ブラジル

(6月15日)
 指揮官の辞書に「休息」の2文字はなかった。日本代表は12日にチャーター機で移動したが、ザッケローニ監督の頭の中は打倒ブラジルでいっぱいだった。乗り込む前には「(どう戦うか)飛行機の中で考えようと思う。飛行時間は17時間もあるからね」と語っており、機内でシミュレーションを繰り返し、対策を練った。

 昨年10月の対戦は0―4と惨敗した。「前回より良い内容の試合を心掛けたい。ミスを少なくすることが重要。ミスをすぐに突いてくるのがブラジルだからだ」と同じ失敗を繰り返す気はない。実は就任後の試合で一番気に入っているのがブラジル戦だ。惨敗したが最後まで日本らしく主導権を握ろうとした。アウェーの今回は守備に時間を割かれる時間も増えるはずだが、その中でいかにミスを防ぐかに頭脳をフル回転させた。

 イラク戦の内容には満足していない。36度の酷暑による判断力の衰え、体の切れ不足を何度も指摘した。それでも勝ったことに意味がある。「選手に勝利を要求した。重要なのは勝ってコンフェデ杯に行けることだ」。胸を張って王国に乗り込んだ。

 ▽ザックジャパンのブラジル戦VTR 12年10月16日、ポーランド・ウロツワで対戦。前半12分にMFパウリーニョに技ありのミドルシュートを決められると同26分にはPKでFWネイマールに追加点を許した。後半も2点を与え、個人技の差を見せつけられた。本田を中心とした攻撃は9本のシュートを放ったが、ゴールをこじ開けることはできなかった。

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