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本田 ドーハで極秘トレ 「勝ちにいく」ブラジル到着

[ 2013年6月13日 06:00 ]

ダッシュを終えた本田の顔には大量の汗が…

コンフェデ杯ブラジル大会 日本―ブラジル

(6月15日)
 右太腿痛の日本代表MF本田圭佑(27=CSKAモスクワ)が、W杯アジア最終予選イラク戦(ドーハ)の行われた11日午前、極秘でトレーニングを敢行したことが分かった。15日(日本時間16日)のブラジルとのコンフェデレーションズ杯(ブラジル)開幕戦に向けて照準を絞った。日本代表は12日にブラジルに到着した。

 熱気の残る試合直後のピッチで本田は内田、乾、酒井高らとともにダッシュを繰り返した。明るい表情を浮かべ、滴る汗を拭った。15日からは“プレW杯”のコンフェデ杯が開幕。「勝ちにいく。超強気でいきます」と語っていた通り、コンディションが上がってきたことを印象付けた。

 右太腿痛でイラク戦を欠場。勝ったとはいえ、本田の存在の大きさがあらためて浮き彫りになった。前線で起点をつくれず攻撃は単発。日本代表にはやはり背番号4は欠かせない。4日のオーストラリア戦後から別メニューが続いている本田も15日のブラジル戦に向けて懸命の調整をしていた。イラク戦当日の午前。代表スタッフとともに1人、極秘でトレーニングを行い、敏しょう性を高めるメニューなどをこなした。「1日は24時間しかない。その時間の割き方が大事」。1分も無駄にせず、今できることに全力で取り組んできた結果、12日からは全体練習に合流する見込みだ。

 本田がベンチから1試合を見届けるのは右ふくらはぎを打撲した昨年10月のフランス戦以来。前半途中に設けられた給水タイムでは長友から「今(の戦いぶりは)どう?」と聞かれ「相手はバテてくるし、スペースができる。清武にスペースをつくらせるように」と助言を送った。“現場監督”として冷静に攻めどころを見極めたが、終了間際の1得点だけ。試合後は「お疲れさまでした」と一言だけだったが、たまったフラストレーションを発散させる場を誰よりも待ち望んでいる。

 11日付のロシア紙「イズベスチヤ」は「ACミランが(今夏)獲得を目指していることがロシアからも再確認できた」と報じた。他に獲得を狙うチームとしてシャルケ、セビリア、フェネルバフチェなどの名前を挙げた。コンフェデ杯にはACミランをはじめ、インテル・ミラノなど強豪クラブも視察予定。ザッケローニ監督は70分前後の時間限定起用を示唆しているが、本田にとっては移籍へ最大のアピールの場となる。日本の勝利のため、そして、自身のためにもブラジル戦へきっちりと合わせてきた。

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