香川 マンUと代表では別人?トップ下で機能しない理由

[ 2013年6月13日 06:00 ]

ドーハの空港でサポーターとの記念撮影に応じる香川

W杯アジア最終予選B組  日本1―0イラク

(6月11日 ドーハ)
 イラク戦は1―0の辛勝。香川真司(24=マンチェスターU)がトップ下で機能しなかった理由を検証した。

 香川はドルトムント、マンチェスターUではトップ下で結果を残しているが、ザックジャパンでは14試合588分出場してわずか1得点(総出場試合は28試合10得点)。左MFとしての活躍が顕著だ。11日のイラク戦でも攻撃はうまく機能せず「前半はいい形をつくれなかった。後半も盛り返せなかった」と反省を口にした。では、なぜトップ下で輝けないのか。

 (1)ポストプレーヤー不在 香川は相手を背負ってボールキープするタイプではない。その場合、1トップの選手にその役割が求められるが、イラク戦で先発したハーフナーは相手のプレッシャーを受けてもためをつくる技術が本田に比べて劣っていた。パスを受けて勝負する“使われる側”としての能力が高い香川にはつらい状況となった。

 (2)厳しいマーク サイドよりピッチ中央では必然的にマークは厳しくなる。加えて香川がトップ下で先発する時は基本的には本田が不在のためマークは集中。左MFで先発し本田がトップ下に入った4日のオーストラリア戦ではプレーの高さは平均14・85メートル(センターラインから敵陣に入った距離)だったが、イラク戦では9・85メートルと5メートル下がった。マークの緩い低い位置でボールをもらう場面が増えゴール付近での強みを発揮できなかった。

 (3)スペースがない 香川の長所は縦へのスピード。スペースのあるサイドに比べ選手が密集する中央ではその速さを生かせない。加えて代表で多く戦うアジアのチームは守備を固める戦術が多いからなおさら。オーストラリア戦のドリブル数7回に対しイラク戦は1回。ペナルティーエリア内に侵入したのは5回に対し0だった。

 試合後、ザッケローニ監督は香川の適したポジションはトップ下ではなく「セカンドトップ(シャドーストライカー)だ」と断言した。香川のトップ下は本田不在時のオプション。ただ、相手に脅威を与えるまでに至っていないのが現状だ。

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