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広島寿人ハット 元同僚ウェズレイ超え126点目

[ 2013年5月19日 06:00 ]

<広島・甲府>後半、ハットトリックを達成して青山(左)と喜ぶ佐藤

J1第12節 広島5―1甲府

(5月18日 Eスタ)
 広島はFW佐藤寿人(31)がハットトリックをマークし、5―1で甲府に大勝。今季9点目の佐藤は得点ランクのトップに立つとともに、J通算126ゴールも歴代4位タイとなった。

 スマイル、スマイル、スマイル。佐藤寿人は90分間で3度小躍りし、そして笑顔を爆発させた。ハットトリックは06年9月30日の川崎F戦以来で自身4度目。J1通算は126点目で、ウェズレイの124を抜いて、歴代4位タイに浮上した。06年から2年間、広島で一緒にプレーしたウェズレイ超えは開幕からのテーマにしており「いろんな人と組んできたが、尊敬できる最高のパートナーの一人。並んで抜けたというのは幸せな瞬間でした」と感慨深げだ。

 93年5月15日、小学6年生だった佐藤は地元・埼玉でテレビに映る三浦知良(当時V川崎)の姿に心を奪われていた。そこから20年。憧れを込めて「レジェンド」と表現するカズの139点にも13差まで迫り「その背中に少しでも追いつけるよう頑張っていく」と闘志を新たにした。

 常に高い理想を掲げるストライカーの次なるターゲットはJ1&J2最多得点だ。J2でも50点を挙げている佐藤は、鹿島のFWジュニーニョの通算178得点を視野に入れながら「そこにもこだわって、やっていきたい」と意気込んだ。

 これで10年連続2桁得点にリーチ。得点ランクも1位に浮上した。11試合終了時で9得点は、22得点で得点王になった昨季と同ペース。今年も同じだけゴールすればカズに並ぶ。2年連続得点王、そして“レジェンド超え”へ、広島が誇るエースの視界は良好だ。

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