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本田6・1ロシア杯決勝で復帰か スルツキ監督がV決定後に示唆

[ 2013年5月19日 06:00 ]

<CSKAモスクワ・クバン・クラスノダール>通算11度目のリーグ優勝が決まり、ロッカールームでチームメートと喜ぶ本田圭佑(中央)

ロシアリーグ第29節 CSKAモスクワ0―0クバン・クラスノダール

(5月18日)
 CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(26)が6月1日のロシア杯決勝で戦列復帰する可能性が出てきた。レオニード・スルツキ監督(42)が6季ぶりとなるリーグ優勝を決めた18日の試合後に示唆した。本田はこの日のクバン・クラスノダール戦(ホーム)でベンチ外だったが、6月のW杯アジア最終予選とコンフェデ杯(ブラジル)を控える日本代表に合流するため、実戦復帰を目指す。

 6季ぶりのリーグ優勝の瞬間を、本田はピッチの上で迎えることはできなかった。引き分け以上が条件だったチームはスコアレスドローに終わり、最終節を待たずに優勝が決定。本田はこの日はベンチにも入らなかったが、スルツキ監督は今後について前向きな見通しを口にした。「ロシア杯決勝(6月1日)に向けて準備させる」。リーグ戦との2冠が懸かるアンジ・マハチカラとの一戦が本田の復帰戦となる可能性が高まった。

 この日の本田はスタンドのVIP席から観戦。右太腿を負傷した12日のロコモティフ・モスクワ戦以降は別メニューで調整を続けており、優勝を決める大一番には間に合わなかった。今季は左足首の故障で離脱するも、7得点5アシストでタイトル獲得に貢献。チームメートのスウェーデン代表MFベルンブロームも「優勝に重要な役割を果たした」と評価した。

 本田は試合後の優勝セレモニーには姿を見せず、終始無言のまま会場を後にした。今後については、ギネル会長が「CSKAに残したいという希望はあるが、良いオファーがあれば交渉に応じる」とあらためて明言。強豪クラブという条件付きながら、ババエフGMと同様に今夏の本田の移籍をあらためて容認する姿勢を示した。

 ロシア国内での公式戦は残り2試合だが、日本代表は6月4日のW杯アジア最終予選オーストラリア戦、同11日に同イラク戦、同15日にブラジルで開幕するコンフェデ杯と重要な戦いが続く。本田自身にとってもロシアで実戦を経験して合流することが最善と考えているはず。ザックジャパンの今後の命運は本田が左右すると言っても過言ではない。

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2013年5月19日のニュース