ＦＣ東京“李効果”で逆転勝ち！渡辺「負けられない気持ちがある」

大分に逆転勝ちし喜ぶ勝ち越しゴールの長谷川（右端）らＦＣ東京イレブン

Ｊ１第１節 ＦＣ東京２－１大分

（3月2日 大銀ド）
　ＦＣ東京が“李効果”で大分を粉砕した。先制された後の前半２６分。渡辺が、長谷川とのワンツーから左足を一閃（せん）。「コースが見えたし、うまく打てた」と自画自賛の同点弾を決めた。今季、背番号を１１から愛着ある９に変えた男が覚醒の予感を見せた。

　「負けられない気持ちがある」と言ってはばからない。２月中旬、李が電撃加入。昨季から主力ＦＷを務める渡辺のプライドに火が付き、目つきも変わった。後半２７分、その李との交代を告げられると「まだやれたのに」と言ってのけた。

　後半１２分、相手ＧＫのパスミスにつけ込み、ボールをかっさらい決勝弾を決めた長谷川は今季２列目にコンバートされ、いきなりの１得点１アシストだ。「出来すぎかな」と笑う。キャンプ中から李とポジションを争うこともあった。相乗効果は明らかだ。

　一方の李も途中出場ながら３本のシュートを見舞うなど強烈な存在感を発揮した。それでも「悔しい。スタメンで出て毎試合ゴールしたい」と言い放った。この強過ぎるハートこそが、今季のＦＣ東京の推進力だ。