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北の大地で神話継続 大前&高木、アベック弾で6戦全勝

[ 2012年9月2日 12:06 ]

<札幌・清水>前半44分に清水の大前(左)が得点し、アシストした高木は抱き合って喜ぶ

J1第24節 清水2-0札幌

(9月1日 札幌ド)
 J1清水が「GTアベック弾」で勝利を飾った。前半38分にFW高木俊幸(21)が先制点を挙げると、同44分に高木の左クロスからFW大前元紀(22)が追加点。2―0で札幌に快勝、2人がともに得点した試合は昨季から6戦全勝となった。

 ゲンキとトシがそろって決めれば勝つ!北の大地でオレンジ軍団の両翼が「GTアベック弾」連勝記録を伸ばした。

 高木の右足が鋭く反応したのは前半38分。札幌の攻撃を体を張って防いでいたDFカルフィン・ヨンアピン(26)のフィードにFW金賢聖(キムヒョンソン)(22)が飛び込む。競り合いから、こぼれたボールをゴールに運んだ。「何となく(ボールが)来そうだと思っていました。キム(金賢聖)がつぶれてくれたのが大きかった。ラッキーでした」。高木は控えめだったが、流れを引き寄せる先制点にアフシン・ゴトビ監督(48)は「(相手にとって)危険なところに入っていったのが良かった」と得点感覚に目を細めた。

 大前の右足ボレーが、ネットを揺らしたのは前半44分。高木が左からGKとDFの間のスペースに送ったクロスに鮮やかに合わせた。「キムがスペースをつくってくれ、トシがいいボールをくれた。しっかり決められて良かったです」。高木同様にロンドン五輪韓国代表の新戦力FWに感謝しながら、高木との3試合ぶりゴール競演に笑顔。ゴトビ監督も「2点目は(大前と高木の)共通理解から生まれた。素晴らしい」と絶賛した。

 1得点1アシストの高木は、大阪から駆けつけた祖母・飯田美枝子さんの声援に応えた。美枝子さんの夫で、7月1日に75歳で亡くなった祖父・和夫さんは生前、この日の観戦を楽しみにしていた。前夜(31日)、美枝子さんから和夫さんの形見のペンを渡されていた高木の活躍には、天国で見守る和夫さんも大喜びしたはずだ。「前(FW)の選手が点を取るのはいいこと。(大前とのアベックゴールも)続けていきたい」と高木。大前とともに2桁得点も目前、切磋琢磨(せっさたくま)が清水再浮上の原動力となる。

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2012年9月2日のニュース