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なでしこ 新戦力も結果も出ず 佐々木監督「成果より課題が出ていい勉強」

[ 2012年6月22日 07:29 ]

イエーテボリの空港で話をする佐々木監督(左)と宇津木

スウェーデン招待 日本1―0スウェーデン

(6月22日 イエーテボリ)
 敵地でスウェーデンを破っても、佐々木監督の表情は晴れなかった。五輪1次リーグで対戦することもあり控え組中心で臨んだが、期待した内容とはほど遠かった。

 米国戦も含め得点したのはW杯優勝メンバーの永里だけで、初招集の大滝ら攻撃陣の新戦力は不発だった。

 「W杯とメンバーが代わっていて顕著にポゼッションの質が落ちていた」と評するスウェーデン相手にシュート数は相手より4本少ない10本。米国戦に続いて1点しか奪えなかった。「成果より課題が出て、いい勉強になった」と言うのが率直な感想だった。

 満足な結果を出せなかったのは選手個々のコンディションにばらつきがあったため。指揮官は「思いのほかいまひとつだった」と首をひねった。この日の先発の平均身長はスウェーデンの1メートル72・8に対して1メートル63・9。体調が万全でなければフィジカルで勝る欧米勢に対抗できない。しかも気候の良いスウェーデンでの米国戦では後半に運動量が落ちた。夏のロンドンでは対戦相手だけでなく暑さも敵になり得る。

 「これまでのトレーニングも含め検討したい」と指揮官は1カ月余りの最終調整の見直しを示唆した。課題が続出した北欧遠征を糧に巻き返す。

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2012年6月22日のニュース