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3戦連発!!“攻撃的夫人”永里 なでしこ3位37点

[ 2012年6月22日 06:00 ]

<日本1―0スウェーデン>前半27分、永里は3試合連続ゴールとなる一発を決める

スウェーデン招待 日本1―0スウェーデン

(6月22日 イエーテボリ)
 チャンスを確実にモノにした。前半27分、大滝のポストプレーから安藤が中央に切れ込むと、永里はDFラインの裏を狙った。スルーパスを受けてGKと1対1となると冷静に右足でネットを揺らした。代表では3試合連発で、歴代3位タイとなる通算37得点。「このチームでの点の取り方がつかめてきた」と表情を緩めた。

 まさに新婚効果だ。昨年7月にメンタルトレーニング・コンサルタントの大儀見浩介氏と結婚したが、遠征直前の9日に披露宴を行い、ウエディングドレスを着たばかり。今回の遠征でもラブコールを欠かしていない。日々の会話がプレーに好影響を与えているのは確かで「心身のバランスが取れているのを実感した」と照れながら打ち明けた。佐々木監督も「心身ともども安定している。そういう感じがプレーに出ている」と褒めちぎった。

 1得点だけに終わった昨年のW杯以降、本拠地のドイツで磨いたのは短い距離の走力アップだった。「1歩、2歩でどれだけスピードに乗れるか。スプリントを重視している」と体格に勝る欧米人相手に切磋琢磨(せっさたくま)したことが生きた。今回の遠征でも自由時間にホテルの外に出てラダートレーニングをするなど寸暇を惜しんで対抗策を磨いた。

 今大会はFW陣で唯一輝きを放ったが、新妻は満足していない。「(ボランチだった宮間)あやのところからしかボールが引き出せなかった。他の選手からも引き出さないと狙われる」と複数のホットラインをつくる必要性を課題に挙げた。

 今後は古巣の日テレなどで調整し、7月上旬の合宿に備える。大会の全得点を叩きだしたストライカーはさらにコンディションを上げてロンドン五輪に臨む。

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2012年6月22日のニュース