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C・ロナウド ダイビングヘッド弾!ポルトガルが2大会ぶりベスト4進出

[ 2012年6月22日 06:30 ]

<チェコ0―1ポルトガル>決勝弾を決めたポルトガル代表のFWロナウド

欧州選手権準々決勝 チェコ0―1ポルトガル

(6月21日)
 ポーランドとウクライナが共催するサッカーの欧州選手権は21日(日本時間22日)、準々決勝の1試合が行われ、ポルトガルがチェコを1―0で下し、準決勝進出を決めた。ポルトガルは自国開催だった04年大会以来、2大会ぶりのベスト4進出を果たした。
【試合結果】

 グループA1位通過のチェコは、ケガのためMFロシツキーがスタメンに間に合わなかったため、今大会初出場となる22歳MFダリダを起用した。“死の組”を2位で突破したポルトガルはチェコのカウンターを警戒し、慎重な立ち上がりで試合に入る。

 チェコは前線からプレスをかけて、ダリダが起用に応えるような動きで攻撃を組み立てる。前半18分、右サイドからダリダが鋭いクロスを入れる。FWバロシュがゴール前に飛び込むが、わずかに合わない。

 時間が経つにつれて、ポルトガルが主導権を握る。同25分、ペナルティーエリア内右でロナウドがスルーパスを受けると、シュートを打つがGKツェフがセーブ。同33分、DFペペの浮き球にロナウドがオーバーヘッドを放つが、ゴール右に外れる。

 同35分、ゴール右FKからロナウドがシュートは、ゴール左に外れた。前半ロスタイムには、ロングパスをペナルティーエリア内で受けたロナウドが、胸トラップから切り返してシュートを打つが、ゴール右ポストに当たり決まらない。前半は0―0で終了。

 後半開始直後、左サイドからのクロスに、前半負傷したポスティーガに代わって入ったFWアルメイダが頭で合わせるが、ボールはゴール右に外れた。同4分、ゴール左FKからロナウドが放ったシュートは、GKツェフが弾いてゴール右に外れた。

 ポルトガルの一方的な展開になると、同13分MFナニがミドルシュートは、GKツェフがセーブ。さらに1分後、ナニの右クロスにアルメイダが頭で合わせてネットを揺らすが、オフサイドの判定。同19分、MFモウティーニョのダイレクトシュートはGKツェフがセーブ。同28分、MFメイレレスのシュートはクロスバーの上を越える。

 同34分、ポルトガルがついに先制する。右サイドを突破したモウティーニョのクロスに、ゴール中央でロナウドがダイビングヘッドを決めた。

 1点を追うチェコだったが攻め手を欠き、ポルトガルの攻勢が続く。終盤にはDFロランドを投入し、守備を固めたポルトガルが、余裕の試合運びで逃げ切った。

 ポルトガルはシュート20本打ちながら、なかなか点を奪えなかったが、ロナウドの一撃で自国開催で準優勝した04年大会以来、2大会ぶりのベスト4進出を決めた。

 チェコは序盤こそ攻勢に出たが防戦一方の苦しい展開で、GKツェフの好セーブ連発もあり1失点のみだったが、圧倒的な力の差を見せつけられた。中盤の要MFロシツキーを欠いた攻撃陣は、シュート数わずか2本に終わった。

 ポルトガルは27日(日本時間28日)準決勝で、23日(同24日)に行われるスペイン―フランスの勝者と対戦する。

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