好セーブ連発！！福元、光る統率力で正ＧＫへ前進

＜日本１―０スウェーデン＞後半、アスラニの突破を止める福元（右）

スウェーデン招待 日本１―０スウェーデン

（6月22日 イエーテボリ）
　ＧＫ福元が好セーブ連発で正守護神へ一歩前進した。底力を発揮したのはスウェーデンが猛攻を仕掛けた後半から。２６分にはトゥネブロの４０メートル強の強烈なミドルシュートを、同３８分はエースのシェリンのシュートを止めた。ロスタイムの相手のパワープレーもパンチングではじき、ゴールを許さなかった。

　昨年の五輪最終予選から先発した６試合中５試合で無失点。胸を張っていい結果ながら「１人でやれるものではなく、協力しているからやってこられた」と感謝の言葉を口にした。

　本人は謙虚だったが、佐々木監督は賛辞を惜しまなかった。「福ちゃんは小柄ながら相手の頭から拳一つ抜け出ていた。頑張っていたね」。海堀とのレギュラー争いは続くが、なでしこジャパンより４本多い１４本のシュートを防いだだけでなく、守備陣の統率力も光った。Ｗ杯で控えに甘んじたＧＫが、かつてのポジションを奪回する。