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シュート19本も…フランス イングランド攻略できずドロー

[ 2012年6月12日 03:16 ]

<フランス1―1イングランド>同点弾を決めたフランス代表のMFナスリ

欧州選手権1次リーグD組 フランス1―1イングランド

(6月11日)
 ポーランドとウクライナが共催するサッカーの欧州選手権は11日、1次リーグD組の2試合が行われ、フランスとイングランドの対戦は1―1の引き分けに終わった。

 D組の好カードはフランスが序盤から押し気味に展開する。MFナスリとMFリベリがポジションチェンジを繰り返し、サイド攻撃を中心に相手ゴールに迫る。イングランドはフランスの攻撃力を警戒し、FWウェルベックとMFヤングを前線に残し、残り9人で引いて守る戦術。

 フランスが主導権を握るも、先制したのはイングランド。前半30分、右サイドFKからMFジェラードの蹴ったボールに、DFレスコットが顔に当ててネットを揺らす。

 1点を追うフランスは中盤が積極的に押し上げ、攻撃に厚みをもたせる。すると前半39分、相手陣内でボールをまわすと、ペナルティーエリアライン付近でリベリのアシストからナスリがシュートを放つ。ボールはGKハートが懸命に伸ばした手の先を通り、ゴール左に突き刺さる。

 後半に入ると右サイドバックのジョンソンが攻撃に絡む動きで、イングランドがサイドから仕掛ける回数が増える。しかし、ジョンソンの蹴るクロスは精度に欠け、時間が進むにつれ再びフランスがペースを握る。

 イングランドの引いた守備を崩せないフランスは、ミドルシュートを次々と放つが、ハートのセーブで得点にいたらない。後半ロスタイムにはベンゼマがミドル弾を放つが、これもハートがセーブ。30度を超える高温の中で行われた試合は、勝ち点1を分け合う形で終了した。

 フランスは19本のシュートを打ち、試合のほとんどを支配したが、逆転ゴールを決めることができなかった。イングランドはシュート数3本のうち、唯一の枠内シュートをゴールに結びつけたが、攻撃のアイデアは乏しく、次戦以降に不安を残す内容だった。

 次の試合は15日(日本時間16日)フランスはウクライナ、イングランドはスウェーデンと対戦する。

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