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CB不在のピンチ 吉田に続き今野体調崩し欠場も 

[ 2012年6月12日 06:00 ]

日本代表のザッケローニ監督は長友(左)と話し合う

 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(59)が12日の14年W杯アジア最終予選のオーストラリア戦を前にピンチに陥った。

 11日に試合会場のサンコープ・スタジアムで行われた前日練習で、DF今野泰幸(29=G大阪)が風邪のため欠場。8日のヨルダン戦で右膝を負傷したDF吉田麻也(23=VVVフェンロ)は既に離脱しており、最終予選前半の天王山はセンターバックに不安を抱えたまま臨まざるを得なくなった。

 前日練習の会場に、ザックジャパンの守備の要の今野の姿はなかった。風邪の症状を訴えたもので、協会関係者は「微熱があるので大事を取ってホテルで休んでいる」と説明。ここ2~3日で体調を崩し、この日の昼食はチームと別に取ったという。ヨルダン戦で右膝を負傷した吉田は既に離脱しており、不動のセンターバックを2人とも欠く可能性が出てきた。

 指揮官は以前、高い位置でパスカットのできる今野が欠場した場合を想定し「彼がいなければDFラインを10メートルほど下げないといけない」と語っていた。チーム全体が自陣にポジションを下げることになれば、攻め込まれる場面が増える。しかも、相手はパワープレーを仕掛けてくるオーストラリア。ゴール前への進入を許せば身長差で勝る相手が有利となるだけに、日本は厳しい戦いを強いられる。

 ホームで2連勝と好発進したが、指揮官はかねて「チームは敵地での戦いに慣れていない」とアウェー戦を課題に挙げていた。「全ての点でリスペクトすべきチーム」とオーストラリアを警戒する指揮官が試練をどうやって乗り切るのか。その手腕に注目が集まる。

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2012年6月12日のニュース